スパゲティーミートソースは遊べる料理。ひき肉とスパイスで、味がけっこう変わる理由。
スパゲティーミートソースは“遊び”から始まる。鶏でも牛でも、服は守りたい。
スパゲティーミートソース。この名前を聞いただけで「テンション上がる〜」と思える料理って、なかなかないですよね。
ここでまず伝えたいのは、ミートソースってもっと遊んでいいということです。ルールよりも、台所にあるものと今の気分。それが今日の正解です。
まずは“肉選び”とスパイスで遊ぶところから
ミートソースは、ひき肉の種類でけっこう変わります。
鶏ひき肉はやさしい味。生姜や白ワインをひとさじ、仕上げにバターを少しだけ落とすと、朝の台所みたいな、やわらかい香りになります。
豚ひき肉は一気に家庭的。玉ねぎを多めにして弱火でじっくり。「この匂い、小さい頃のキッチンでかいだ…」ってなる、あのやさしさ。
牛ひき肉は、急に背筋がスッと伸びる。黒胡椒を少し、赤ワインを足すと「今日はちょっと背伸びした味にしたい日」に合う。
鶏×豚は丸みのある味。オリーブが仲介役。
鶏×牛は上品に香る。レモン皮やナツメグが空気を整える。
合挽きは安心。でも最初に触らないで焼き目を付けると“今日だけ裏切る香り”。
どれでもいいし、気分で作る冷蔵庫にあるものでいいんじゃないですかって言う言葉が正解だと思うんです。
つまりは、料理は実験要素たっぷりだからです。
“ひと声のスパイス”で方向性が変わる
• ナツメグ:肉の香りの背中を押す
• シナモン(ごく少量):甘い香りの余韻
• ローリエ:料理全体の司会者
• 鷹の爪:食卓に「今日も悪くないね」の空気
スパイスにしても、今日はどれと会話したいかが答えです。
…でも実は、大きな問題がありますよね(服につく問題)
料理はいい感じ。香りもいい。味見で「うん、今日の私いいぞ」と思う。
その瞬間、胸の奥にドンと落ちる石がありませんか。
そう、ミートソースが服につく問題です。
フォークでくるくる巻いて、「今日は飛ばすなよ…頼むぞ…!」と思った次の瞬間に、あっ!!!!
なぜ今日???なぜお気に入りの服に???なぜ胸のど真ん中???
ミートソースは美味しい。でも、時々裏切る。……恋愛か?
そこで調理で“ちょっとだけ”服を守る方法をご紹介します
• パスタと合わせる前に茹で汁 小さじ1〜2 → 麺と馴染み、暴れにくい
• 仕上げに油 or バター 数滴 → 表面が落ち着く
どこまで防げるかって?
正直、抜群に効果を出しますとは言えないですけど、ほんの少しだけ、「今日の服はほんのちょっとだけ救われたかも」くらいの差はあります。
ナポエプロンとミートソース(の祖先)と、楽しむ食卓
なんかミートソースの起源はなんだろうって調べていたら、こんなの見つけたんです。
↓↓
ナポレオンは、トマトと肉の煮込み料理を好んだという説があります(ミートソースのご先祖くらいの距離感)。
宮廷料理人カレームがそれを洗練させ、「トマト×肉=貴族の味」という土台を作った、とも。
そこで、つい、想像してしまうのです。
戦略家の顔で、フォークに巻きつく麺を凝視しながら、「今日こそ服に付けぬぞ…!」と念じるナポレオン。
そして彼は策を考えた。それは——エプロン。
ナポレオン × エプロン → ナポエプロン。
もしかしたら彼も、ミートソースの跳ねと戦っていたのかもしれない。(もちろん教科書には載りません。載せないでください。)
ナポレオンの話は行き過ぎですけど「今日、ちょっと作ってみようかな」そのくらいの軽さで十分です。
👉 これで作ると楽しく出来るフライパン、ここに置いときますね。>>>
�🌿おわりに
白い服についた日も、くるくるが上手くいった日も。どちらも、ミートソースの物語の一部。ナポエプロンを想像しながら今日の台所を、すこしだけ前向きに。
このブログを読み終えた今、あなたの心のどこかに、「ミートソース作りたくなっちゃったな」という気持ちが、ふと生まれていたら嬉しいです。











