三つ葉天かすと三つ葉の葉っぱから根っこまで使ったお好み焼き

 

 

今回ご紹介するレシピは三つ葉を使ったレシピです



なぜなら、ちょうど旬だからです


でもね、旬って言われてもなんかぴんときません
「そうだったのぐらいの?」って位の印象です

お吸い物とか丼ものとかに薬味としてありますが、いつもあるものなので、余計そう思うんだと思います。

今回はそんな脇役のミツバを楽しむレシピです


と思って、、、、

 

まずは三つ葉を知ろうと、いろいろ調べてみると、ミツバって意外と面白いんです。




例えば、日当たりの悪いところでも育ちやすかったり

使うために1回切って水に入れたり植木鉢に植えたりしても、また再生する、それも結構回数で再生できたり

あと多年草で、毎年収穫ができたり


それも種からも広がるし、種からも広がる意外と底力の強い植物だったんです。

それとね、ちょっと別な観点から面白いことが・・・・



ミツバってふるさとや古き良きみたいな点で使われていたりするんです。

特に明治大正時代、その時流行していた西洋文化や西洋の料理との対比で使われているんです。


図書館やら今時なのでAIやらで調べてみると樋口一葉の『にごりえ』では、「三つ葉を添えたる吸い物の香、なにやら過ぎし日の膳を思ひ出させ…」が出てきます

ここでのミツバは、何を言おうとしているのか?

仮に三つ葉を抜いて「吸い物、なにやら過ぎし日の膳を思ひ出させ…」としたらどう思います?



正岡子規の『仰臥漫録』では「吸物に三つ葉を浮かべし、これぞ病中の唯一の慰めなり」で三つ葉が登場しています


ここでミツバはどんな役割があるんでしょうか?

三つ葉を抜いて書いてみましょう「吸物、これぞ病中の唯一の慰めなり」ってなると・・・・・うんんんん



室生犀星「香の物」では「あたたかき汁に浮かぶ三つ葉、母の手がそこにあるような気がした」の部分でも三つ葉が出てきます

この場面で三つ葉を出すってことが、どんな意味があるのか


三つ葉を抜いて「あたたかき汁に、母の手がそこにあるような気がした」としてみると… .

そういう意味があるのね、なるほど!って思ったりします

ミツバは主に薬味、そんなイメージしかなかったけども、上で挙げたミツバは、薬味以上に利いた味って感じですが、そんなのを知ると、いつも使う方法以外にももっと楽しめるんじゃないかと思いつくりました。


お料理の方法は、いつも通り写真と一緒に

 


【材料】2人分

〈揚げ玉用〉
三つ葉 1束

溶き卵 大さじ1
水 100cc
米粉 大さじ1
片栗粉 大さじ2
コーンスターチ 大さじ2
塩 少々
揚げ油 適量

〈お好み焼き生地〉
三つ葉 1束
イカ耳 50g
アサリ〈缶詰や水煮など火が通っているもの)40g
キャベツ100g
米粉 100g
溶き卵 大さじ1
水 110cc
塩 小さじ1/4
油 適量

〈タレ〉
鶏ガラスープ顆粒 小さじ2
水 150cc
しょう油 少々
片栗粉 小さじ1



まずタレを作っておきます

小鍋に水と鶏ガラスーブを入れ煮立ったらしょう油を入れ味を調整し
同量の水で溶いた片栗粉を回し入れとろみをつけます



次は揚げ玉を作ります

ボウルに粉類と塩を入れ混ぜたら溶き卵と水を入れよく混ぜ
根っこをのぞいた部分を細か目に切った三つ葉を入れ混ぜます




ここから揚げです

揚げ鍋に油を入れ180℃位になったら生地を散らすように入れ
時々かき回しながら揚げていき
揚げ網や揚げ箸で軽く叩いて分散させて、カラカラ感が出てきたら引き上げます


これで揚げ玉は出来上がり
少し多めに作って、たぬきそばの時とかに使ってみても楽しさ倍増です





ここからはお好み焼きの生地を作ります


イカは大きければ1cmくらいに切り、アサリも水気を取っておきます

三つ葉は、天かす用で残して置いた根っこと、新たに使う三つ葉の葉っぱから根っこまで全て使います
これをみじん切りにします

キャベツは食べやすい幅に切ってから
1㎝くらいの千切りにします

ボウルに米粉と塩、溶き卵を入れ、水を半量入れゴムべらでよく混ぜたら
残りの水を様子を見ながら加えて、少しトロッとするくらいの生地にします



そこに三つ葉、イカ、アサリ、キャベツを入れ混ぜます


フライパンに油を入れ火にかけ、煙が出てきたらひと呼吸おいて全体に煙が出てくるくらいに
生地を入れお玉で広げます

軽く弱火にして蓋をして焼きます

2~3分くらい焼いたら裏返し、同様にして2~3分ほど焼きます
焼く時間は厚みや具材量で変わるので調整してみてください



焼き上がったら、お皿に移して先程のタレをかけ、その上から三つ葉の揚げ玉を”たっぷり”乗せてお召し上がりください




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