鉄フライパンでクレープを焼く

鉄フライパンでクレープを焼く

クレープって聞くと、カフェや屋台で食べる甘いスイーツを思い浮かべる人が多いと思います。でも実は、お家でも意外と簡単に作れるんです。

しかも鉄フライパンを使うと、香ばしさやコクがプラスされて、ちょっと特別な味わいに仕上がります。


ただし!鉄フライパンならではのクセもあるんです。
温度が高すぎたり低すぎたりすると、生地がうまく広がらなかったり、フライパンにべったりくっついてしまったり…。

今回は、そんな鉄フライパンでクレープを焼くときのポイントを、できるだけわかりやすくご紹介します。

熱すぎてもダメ、ぬるすぎてもダメ

クレープって、温度が重要なんです。

鉄フライパンで厚手のものになると一度熱くなると冷めにくい反面、薄手の物はちょっと油断するとすぐ高温になってしまいます。

フライパンが熱すぎるとどうなるかというと、生地を流し込んだ瞬間から固まってしまい、全体に広がる前に焼けちゃいます。

そうなるとクレープらしい「均一に薄い生地」にはなりません。

逆に温度が低すぎると、フライパンに張りついちゃって、ひっくり返そうとしてもビリビリに破けてしまいます。…これ、経験ある方も多いのでは?
だからこそ、ちょうどいい温度を見極めるのが大事なんです。


ベストは140度、水滴でチェック

じゃあ、どのくらいがちょうどいいの?というと、大体140度前後が理想です。140度くらいだと、生地がスーッと広がって、きれいな焼き色がつきやすいんですよ。

とはいえ、フライパンに温度計がついてるわけじゃないですよね。

なので便利なのが「水滴テスト」です。温めたフライパンに水をポトッと落としてみましょう。
水が一瞬で蒸発するのではなく、小さな玉になってコロコロ動き回ったら「OK、今が焼きどき!」です。


最初の1枚は気にしない

クレープを焼いてみるとわかりますが、なぜか最初の1枚はうまくいかないことが多いんです。

焼き色がまだらになったり、ちょっと破れたり…。
でも安心してください。これは普通のこと。フライパンがまだ安定してなかったり、油がちゃんとなじんでなかったりするせいなんです。

失敗しても全然気にする必要はありません。むしろ「調整の1枚」と割り切っちゃいましょう。



生地にもフライパンにも油を

鉄フライパンで焼くときは、油の扱いもポイントです。もちろんフライパンに油を敷くのは基本ですが、クレープの場合、生地自体にも油を入れておくのがおすすめ。

そうすることで、フライパンからはがれやすくなるんです。

そして油の種類ですが、やっぱりバターが一番。焼いているときに広がる香りがもう最高です。

マーガリンや「バター風味のマーガリン」もありますが、加熱すると香りが弱かったり人工的になったりするんですよね。なのでここはぜひバターを使ってみてください。仕上がりがぜんぜん違います。



しっとり派?パリパリ派?

クレープの楽しみ方って、人それぞれ。しっとり柔らかいのが好きな人もいれば、しっかり焼いてパリパリ感を楽しむのが好きな人もいます。
しっとりに仕上げたいなら、生地をやや厚めにして短めに焼いたり片栗粉など澱粉のある粉をいれたりするのも方法です

パリッと仕上げたいときは、ちょっと長めに焼くといいですよ。

鉄フライパンは熱持ちがいいので、パリパリ食感もきれいに出せます。

手作りだからこそ、自分好みの焼き加減を自由に調整できるのが楽しいんですよね。



フライパンの厚みで焼き方も変わる

鉄フライパンといっても厚みはいろいろあります。

厚いタイプは一度温まると温度が安定しているので、じっくり焼けます。

ただし、それでも場所によって熱ムラができることがあるので、生地を流し込んだらフライパンを軽く動かして全体に熱を行き渡らせてあげるといいです。

薄いタイプのフライパンは、熱くなるのが早い代わりに冷めやすいのが特徴。そのぶん温度の調整はしやすいです。こちらは、生地を流したら素早くフライパンを動かしながら、均等に焼いていくのがおすすめです。



手作りだからこその楽しさ

クレープの材料って、すごくシンプルなんですよ。小麦粉、卵、牛乳、砂糖、そしてバター。これだけです。

だからこそアレンジは自由自在。ジャムやフルーツ、ホイップを乗せればスイーツ系に、ハムやチーズを挟めば食事系に。
家にあるもので手軽に作れるのがいいところです。
市販のクレープも美味しいけれど、焼きたてを食べられるのは手作りならでは。しっとり派もパリパリ派も、自分好みに調整できるのはやっぱりお家クレープの特権です。



まとめ

鉄フライパンでクレープを焼くときのポイントを整理すると、

• 温度は140度前後。水滴がコロコロ転がったら焼きごろ。
• 高すぎても低すぎても失敗の原因に。
• 最初の1枚は試し焼きと思えば気楽。
• 生地にもフライパンにも油を入れると剥がれやすい。
• 油はバターがベスト!香りがぜんぜん違う。
• 厚いフライパンは安定感、薄いフライパンはテキパキと。熱ムラはフライパンを動かして調整。
• 手作りなら、しっとりでもパリパリでも自分好みに仕上げられる。

鉄フライパンでのクレープ作りは、ちょっとコツがいりますが、慣れれば本当に楽しいですよ。

週末の朝やおやつの時間に、焼きたてクレープを頬張る幸せをぜひ味わってみてください。きっと「自分で作ってよかった!」と思えるはずです。


2025年08月19日