鉄のたまご焼き鎚目角フライパン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玉子は茹でればゆで卵、割って焼けば目玉焼き、溶いて焼けば玉子焼き。兎に角便利なんです。それにお弁当だって欠かせません。玉子があれば、確実におかずのスペースが埋められますからね。

しかも、玉子の黄色は、茶色くなりやすいおかずのスペースを明るくしてくれます。

そんな玉子を気持ちよく焼くには、少しコツが要ります。

 そのコツとは、玉子焼き器に油を入れ、煙が出てきてひと呼吸置いたくらいに玉子を入れます。入れた玉子がじゅ~~~っと膨らみますから、それを菜箸で突いて空気を抜きます。これをしないと膨らんだ分がしわになり、それが空間になってスッキリした形にならないので、やってもやらなくてもって思いますが、実は欠かせない作業です。

これが終わった位に、端から玉子を巻いていきます。

巻いたら端に寄せて、空いたスペースに少し油を入れ、そこに溶いた玉子を再度入れます。この時焼いた玉子焼きを少し浮かし、そこに溶いた玉子を滑り込ませ、焼いてまた巻く。これをもう一度繰り返して、玉子焼きが出来上がります。この位でお弁当に入れるのに程よい大きさになっていると思います。

そしたら焼いたばかりの玉子焼きを直ぐにまな板にのせて切ってもいいのですが、粗熱が取れてから切ったほうがしっとりします。

切る時は包丁を使いますが、スッーと入るので、うまく焼けた玉子焼きの切り口を見れば「今日は良いことありそう!!」って思うほどです。そんな朝なら一日の気分も上々です。

 

 

 

 

 

 

 

 


鉄の玉子焼き器
手打ち鎚目角フライパン
~「鉄板を金鎚でひたすた叩く」と言うちょっと違った方法で作っています~

鉄ってご存知でしょうか?と聞く程でもないですよね。多くの方が知っている金属です。その鉄のイメージにはどんな物があるでしょうか?鉄に関わっている者として良いイメージがあると嬉しいのですが、おそらく「鉄は錆びる」というイメージではないでしょうか。確かに鉄は錆びますし、錆びた鉄は見た目も良いもんじゃないです。でも、出来るだけ錆びさせない方法があります。それは、鉄を少しばかり知ってあげる方法です。さっき言いました錆とは、酸化です。つまりは酸素との反応ですので、酸素と鉄が触れ合わない様にすればいいんですが、そんな方法がこの地球上にあるのかって思いますが、それがあります。使った後に油を塗るって言う方法です。でも、これは大変なので別の方法があります。それは洗剤を使わず水飲みでこすり洗いをする方法です。これだと洗うだけで適度な油が玉子焼き器にのこり、程よく鉄に膜が出来て酸化を防ぐ働きをしてくれます。こんな鉄ですが良い点があります。それは”叩くと強くなる”と言う性質です。これは叩かれることで鉄が詰まり結束するからです。また鉄が詰まる事で熱伝導が良くなる効果もあります。しかしその反面悪いこともあります。それは叩くと鉄いたが必ず反ってしまいます。この反る変形は、玉子焼き器の場合底面が平面なので反りすぎた鉄いたでは形が出来なかったのですが、その出来なかった事を職人技で出来るようにしました。技とはそれまでの経験で得た知恵の結晶です。この玉子焼き器は、良くない部分を経験技で補い、鉄の本来持っている部分を引き出し、それを活かしている玉子焼き器です。

 

鉄の玉子焼き器鎚目角フライパンサイズ15cm×18cm板厚1.6ミリ(重さ:約685g)ガス火用 ¥21,857(税込み)目安:玉子2~3個用

出来上がりまで少々お日にちを頂きますため、返信のメールにてお届け日をいご連絡いたします。現在の予定は8月26日よりです。
作れる数が少ないため、7月のお申込みは締め切りさせて頂きました。8月は24日を予定しております。


鉄の玉子焼き器鎚目角フライパンサイズ15cm×18cm板厚2.3ミリ (重さ:約905g)ガス火用¥22,968(税込み)目安:玉子2~3個用

出来上がりまで少々お日にちを頂きますため、返信のメールにてお届け日をいご連絡いたします。現在の予定は8月26日よりです。
作れる数が少ないため、7月のお申込みは締め切りさせて頂きました。8月は24日を予定しております。

 

 

 

 

 

 

サイズについて

 

 

 

 

 

鉄の玉子焼き器「手打ち鎚目角フライパン」詳細

底面外側は鎚目です。鎚目とは金鎚で叩いた跡に出来る作業跡です。ご存知な方もいらっしゃると思います。その叩く作業で鉄いたを叩きます。この叩くことは鉄を潰して鉄の組織を結束することで鉄いたを強くします。また、それと同時に熱伝導の効果も上がりますので、玉子焼きを上手に焼く重要なポイントになります。それだけでなくガス火が不規則な鎚目の凹凸に当たる事で熱効率を上げてくれます。

 

 

 

側面外側も鎚目です。「火が当たる底面だけ叩けば良いんじゃないか」って声もありそうですが、実際の作業現場ではそうもいきません。実は、この玉子焼き器はサイズ以上に叩いた板から切り抜き、そして曲げて、溶接して形になっています。

 

 

 

鉄は叩くことで熱伝導が強くなるのですが、逆に叩くことで形が変わります。鉄いたの場合、反ったり、よじれたりするので、四角に折り曲げられるまでの平の状態にしなければいけません。この作業に大きく叩く時は大きめの金鎚を使い、細かく叩く時は小さめの金鎚で叩きます。作業は、金鎚を使い分けて叩くため色々な鎚目が出来ます。またどうしても作業の際に鉄と鉄が当たるのでキズが出来ています。作業の中で出来るキズは玉子焼き器として支障があるものは出来るだけ削ったり磨いたりしていますが、あくまで鎚目の特性を殺さない範囲で行っています。ご了承下さい。

 

 

写真の通り、玉子焼きの内側にも所々に叩いた作業跡と磨きキズがあります。これは製作の工程で鉄の板を叩くのですが、その鉄いたを叩くと、鉄は強くなりながらも必ず変形してしまいます。この玉子焼き器も同様で、鉄いたは大きく反り返りますので、これを再度逆から叩いて戻してやらなければいけません。この時ただ単に叩けば戻ると言うものでもなく、反り方を見ながら状態にあわせ、金鎚を使い分けながら叩きます。その作業跡と磨き傷が、写真のキズです。内側は玉子が入る側ですので、玉子焼き作りに支障が出ないように外側の叩き工程とは違って、内側は職人の勘で出来るだけ最小の中での作業を心がけていますが、どうしても必要な作業です。

 

 

側面にキズがあります。これは側面を曲げて玉子焼き器の形にする際、しっかり押さえて固定した上で曲げるためどうしても付くものです。曲げる作業は、挟んでセットすれば曲がるというものでは案外ありません。挟むとは、材料を固定するので抵抗が起こります。抵抗は曲げた際の初動に微妙な動きを起こします。この微妙の差をどうするかで作業が進むにつれて大きなズレになったりしますので、このはじめの段階でどう動くかをみて、それに材料の状態を加味してしっかり押さえながら曲げの作業があります。

 

 

板厚は2種類あります。左が1.6ミリ板厚。右が2.3ミリ板厚です。板厚が厚いと単純に重くなりますが、使った感じや玉子を焼いた感じは2.3ミリ板厚の方が焼きやすいのが特徴です。そうなると「1.6ミリは何のためにあるのか?」って話になりますが、1.6ミリ板厚の方は、2.3ミリに比べて当然焼きムラが出来るのですが、その焼きムラが玉子を焼く楽しさはあります。玉子焼き上級者用とは違いますが、経験と焼き方を2.3ミリよりも応用させて使うタイプです。

 

 

 

お手入れ方法は、玉子が焼き終わりまだ余熱のあるうちに、洗剤を使わず水でこすり洗いをして下さい。これによって適度な油が玉子焼き器に残り、これが酸素と鉄が触れ合って錆になることを出来るだけ防いでくれます。またこする時に使うのは、適度な弾力があり、洗剤や研磨剤が付いていない普通のステンレスパーマたわしがお勧めです。洗剤を使わないのは、洗剤によって鉄表面の油が取れすぎて、結果鉄と空気が触れやすくなり錆びやすくなるのを避けるためです。またしっかり焦げ付いてしまった場合や焦げが激しい時は以下の方法でカンタンに落すことができます。それは一度で落とそうとしない方法です。まず、余熱のあるうちにステンレスたわしを使って水を流しながらこすり洗いをします。そうしたらその濡れたまま再度10秒程火にかけ、再度ステンレスたわしで水を流しながらこすり洗いをします。落とし切れなければ、もう一度同じことを繰り返します。2回め位で無理なく落すことが出来ます。洗い方で一番避けたいのが、無理に一度で落とそうとすることです。無理にやると、力任せに擦ってしまうことがあり、これが逆に玉子焼き器の表面を傷めてしまう事になるからです。

 

玉子焼きを焼き表面を擦った後、裏面も一緒に軽く擦って置くと、ぐんと長持ちします。


 

 

 

 

 玉子焼きはお好きですか?私が好きな玉子焼きは 砂糖と醤油を入れて焼いた玉子焼きです。中学から高校まで昼はお弁当持参だったので、この玉子焼きが入っていると嬉しかった事を憶えています。玉子焼きで憶えているほど嬉しいって大げさに聞こえるかもしれませんが、そうでもないのです。と言うのも、その砂糖と醤油の玉子焼きは、なかなかお弁当には入らなかったんです。代わりに入っていたのは砂糖のみの黄色の玉子焼き。それで一度母親に「砂糖と醤油の玉子焼きの方が好きだから、それを入れてくれ」と抗議したら、「お弁当の色合いが悪くなるから駄目」とあっさり却下です。それでも、たまに入れてくれたもんですから、だから憶えているんです。今となっては思い出ですが、そんな思い出も作れる玉子焼きを焼く物を、大人になって作るなんて人生わかんないもんです。
 この玉子焼きは鉄いたを叩いて作っています。鉄いたを叩いた物じゃなくても色々な玉子焼き器がありますが、やっぱり鉄も良いもんだと思っています。その理由は、非の打ち所もなく完璧で優れているから良いって訳じゃありません。ご存知のように鉄は錆びますし、 叩くと反ります。なぜ叩くと反るかと言うと、鉄は叩かれることで強くなって熱伝導が良くなるのですが、同時に叩くことで潰れて伸びるというか、広がるって感じで、それが最後には大きな反りとなりますので、そのツボと言うか反りの目と言うか、要所を見つけて反対から叩いて戻さないと玉子焼き器になりませんので、その作業をします。この玉子焼きを作るのに表裏合わせて、恐らく6,000回は叩いていると思います。現代のような効率化と言われる時代に、時間をかけて何をやっているんだって感じだと思いますが、でも、その叩いたことの変化に玉子を焼くことと、玉子焼きの焼き上がりが違うと喜んでくださる方がいらっしゃると思うと、なかなか気持ちが良いんです。  
 また道具として使いこなせるのか?鉄ものは職人か、かなりの腕前を持った人が使う物って思っている方もいらっしゃると思います。確かに鉄を使うには少しコツが必要ですから、そう言われるのかもしれません。でも、使うコツは難しいものではありません。こう言えるのは、昔・・・・、60年くらい前でしょうか、まだ鉄製品が台所に沢山あった時代は、どの方も普通に使っていたからです。では、その上手に焼く方法とは、油を引いてから火にかけ煙が出てきたらひと呼吸した位に玉子を入れる、です。またひと呼吸する時5cm程ずらしてからひと呼吸して玉子を入れると、更にコツを掴んだ気分になります。少し火が通った玉子焼きを端から巻いていきますが、この時スルッて剥がれる状態に良いのが焼けそうって感じると思います。後は、また油をひき溶いた玉子をいれて巻くを繰り返します。玉子焼きはお弁当のスペースを埋める事ができる欠かせないおかずと思われている方が多いと思います。でも、それだけではありません。玉子焼きは思い出も焼けますので、この玉子焼き器でこれから思い出になる玉子焼きを焼いて下さい。そして美味しいんって言う笑顔と共に素敵な玉子焼き器にお育て下さい。いつか振り返ったとき、よかったと思うことがあります。

 

金鎚で打って出来た作業跡を鎚目と言います。一回打って一個の鎚目ができます。それが何度も重なって玉子焼きが出来上がります。一つの鎚目は今日のいち日。いち日いち日があって今日までのあなたが出来ているのと一緒です。今まで叩かれてへこむ事だってあったと思います。でも、それは強くなる為に必要なもの。この鎚目の玉子焼きも叩かれた跡が鎚目になりますが、それは強くなった事と一緒です。この玉子焼き器は、これまでの自分の何かに重なります。美味しいのを焼きてみて下さい。