フライパンを上手に使う方法として「フライパンに油を入れて加熱し、煙が出てきたら一呼吸してから食材を入れるとこびりつきしにくい」とお伝えしています。
これでお肉を炒めると「鉄でもこびりつきしなくて・・・・・・」と、感想をいただきます。
でも、、、、、、味の付いてたお肉の場合はどうしたらいいのか、って思ったことあると思います。
煙が出て一呼吸してお肉をいれて焼くと、そのままだと火が強すぎて焦げちゃう・・・・・
味付けがしてあるから、ただですら焦げやすいのに・・・・・
こんな風な感じではないでしょうか?
確かにその通りで、そのままだと焦げてしまいます。
今回は、その解決方法を書きます。それを写真で撮りましたので写真と一緒に解説します。調理は味噌漬け肉です。
まず煙が出てきて一呼吸してからフライパンにお肉をいれます。複数ある場合は、強火のまんまフライパンにのせていきます。
こんな感じです。
で、フライパンに乗せきった時点で火を弱めます。ここがポイントです。
どうしても煙の状態から、このままでは焦げると思ってフライパンに肉を乗せる前に火を弱めてしまいそうになりますが、、、、、
その時レバーに掛けた手「ちょっと待って!!!」です。
火加減は、お肉が全部乗せ終わってから。これをやってみてください。
それで焼き進めると・・・・・
こんな風に火が通るにつれて肉の繊維が縮だします。この状態は、盛り上がっている部分は熱気で火が通り、盛り上がっていない所はフライパンに付いている状態です。だいたい6割位火が通った状態です。この位で裏返します。すると・・・・・・
こんな風になります。こびりつかずに裏返せました。
ここからも、火力を調節したままで焼き進めます。片面を焼く時点である程度熱は取っていますので、火が強くなくても焼けていきます。
今回使ったのは豚肉です。
豚肉の場合、火を通さないといけないっと思うと、ついつい焼きすぎてしまう事があります。
焼きすぎてしまうと肉汁が出ていってしまうし、逆に火が通っていないとこわい。
美味しく焼くには、その間を突くことなので意外に繊細です。
それだけに面白かったりもします。
それで、焼けたらここに
盛ります。
先日、魚河岸の方が書いた本を読んでいたら面白いことが書いてありました。
魚河岸と言う職業柄「どこの寿司屋が旨いか?」って、よく聞かれるんだそうです。そんな時は決まって、「家だね」って答えるんだそうです。(「あんなに大きかったホッケがなぜこんなに小さくなったのか」生田與克著)
なぜかと言うと、お店は経費が掛かっているけど、家庭料理は経費が掛かってないから元々に良い素材を使えるから、なんだそうです。
今、スーパーに行けば色々な食べ物が手に入ります。軟らかく、ふっくら、コクをつける、これらは昔はお母さんの知恵で工夫されていましたが、今は添加物でどうにでも出来ます。
でも、そんな時こそ家族の家庭の料理が重要だと思っています。しかしその料理、時には焦げていたり、硬かったり、形が崩れていたり、そんな事がある時があります。
それはそれです。(笑)
私にしてみれば、家庭料理で思い出に残っている料理は、いつも出ていた料理と失敗して出された料理です。
不思議と買ってきたお惣菜は思い出せないんです。
と言いながらも・・・・今回の「味付け肉を上手に焼く方法」で美味しく焼いてください。