今回はウスターソースのレシピです。
ソースと言えば、私が住んでいる地域では中濃ソースの事をさします。なので「ソースちょうだい」と言えば、中濃ソースを普通に渡されます。
これを当たり前だと、ずっと思っていました。
でも、これが当たり前じゃない。
そう気づいたのは40歳位の時で、福岡に行った時ですから、結構大人になってからなんです。
しかも!!!
ソースを食事につかった時に気づいたのではなく、お刺身を醤油で食べている時だったんです。
その醤油。
色が違うとかではなく、どこか、いつも自分が使っている醤油と違って美味しかったんです。
で、それを聞いたら「こっちでは、これを普通に使っていて疑問に思ったことがない」と言う返答でした。
普通には、皆同じって意味合いがあります。なので、普通に使うものはどれも同じ物だと思っていました。でも、実はこれが違っていたって訳です。
だったら
醤油が違うならソースも違ったりして・・・の様に半ば冗談で「中濃ソースも違うのですか?」って聞いたら、「中濃ソース?なに、それ?」ってなって、、、、中濃ソースの存在すら薄い事に、ビックリです。
いや、むしろこっちの方が驚きました。
前にも書いた通り、私の住む厚木ではソースと言ったら中濃ですから、スーパーのセールでも目玉商品として広告には当然載っているし、トンカツ屋さんはもちろん、近所のファミレスでも普通に中濃ソースが一緒に出て来る位です。
大げさに言うなら、食事をする限り、一日のうち、どこかで中濃ソースに出会うって言っても過言ではありません。
なので、それから中濃ソースについてを説明しました。
そうしたら「あ~~トンカツソースの事ね」となって、なんだ呼び方が違うだけかと思ってトンカツソースを使ってみたら、、、、、、
これが、ちょっと違う。
どう違うのか?と言うとドロドロ感が少し強いのです。味は?と言うと決して悪くはありません。むしろトンカツ以上に一緒に添えられるキャベツは、こっちの方が食べやすい位でした。
それで、その話を自宅に帰ってきて家族に話すと「次はトンカツソースにしてみよう」となり、我が家の食卓にもトンカツソースが並ぶ事になったんです。家族の評判も上々でした。
やっぱり、美味しいものは受け入れられる。味覚の垣根はない。食べ物って凄い。って思いました。
しかしです。
今、我が家の食卓に並んでいるのは、中濃ソースです。
トンカツソースから中濃ソースに戻るにあたって、「なんだ、また戻ったのか」なんて声も一切なく、ごく自然に中濃ソースに戻ったと言うか、いつ、どこで、どう変わったかなんて誰も気づかない位に戻っていたんです。
物議もなく、風が流れる様に戻った過程に、改めて”食べ物の習慣の凄さ”を思いました。