「鉄フライパンは安全ですか」と質問をいただきました

今回のご質問は「鉄フライパンは安全ですか」です。鉄フライパン専門家の立場でお答えさせていただいています。

 


鉄フライパンですが、鉄フライパンと一言で言っても実は色々あります。

例えば、私たちのフライパンの様に鉄板からたたいて作るものもあれば、溶かした鉄を型に入れて作るもの、また鉄板を型で押して作るものや、鉄板を回転させながら形をつくるものなど、色々あります。

それぞれに特性があって、それぞれ良い面があれば、そうでは無い点もあり、私はどれも一長一短だと思っています。

それで、どの製法でも、形ができてから表面に加工がある場合は、ここから表面加工をしたりします。

今回のご質問の「安全ですか」と言うのは、この表面加工を主に言われていらっしゃるんだと思いますが、鉄と言うのは釘の色がそうで、ネズミ色のような、銀色のような色をしています。

なので、この色でない限り、何らかの加工をしています。

という事は、その色以外は表面加工があるわけです。

私たちの場合は、焼きこみをしたものをお届けしていますので、鉄に酸化被膜がついた色になっています。色で言うなら黒のような青のような色になっています。

ちなみに酸化被膜は鉄を焼くと自然にできるものです。

鉄は黒色のイメージを持たれている方が多いと思います。でも、それは黒い塗装をしているためで、すき焼き鍋や天ぷら鍋その代表格です。

また最近では、鉄急須などカラフルなものもありますが、これも塗装によるものです。

今、塗装と言いましたが、焼き付け塗装と言う方法が主で、塗装の種類には石油系や自然系など化学系から天然ものがあったりします。

 

天然系と言えば、前に漆の焼き付けを手伝ったことがありますが、良い経験でした。



ご質問の「安全か」ですが、天然系以外のコーティングがある場合は何ともいえませんが、家庭用品で使っていい基準は守らていると思いますので問題なのではと思います。

ただ、私たちではそういったフライパンを扱っていないので、お答えできる範囲がこの範囲ですが、私たちのフライパンで言うなら鉄以外ないので安全だと思っています。