「今日は何作ろう?」と思ったときに。酵素と鉄フライパンがマンネリを変える。
「今日は何作ろう?」と思ったときに。酵素と鉄フライパンがマンネリを変える。
こんにちは、いつもお料理を楽しんでいらっしゃる皆さまへ。
「今晩何作ろうかしら?」——そんな台所でのふとしたつぶやき、「なんだか最近マンネリしてるんじゃないかしら…」と感じること、ありませんか?
毎日、家族のために、ひとりの時間に、あるいは自分の楽しみとしてキッチンに立ち続けているからこそ、“マンネリ”は誰にでもやってくるものです。
ですが、そこで「自分には発想力がないから」「料理が上手じゃないから」と自分を責める必要はまったくありません。
それどころか、「日常のひと皿にちょっとだけ角度を変えてみる」ことで、ワクワクが戻ってきます。
今日は、そんな“ちょっと新しい切り口”として、『消化酵素を活かす』+『鉄フライパンで調理する』という提案をします。
「いつもの」お料理、ちょっとマンネリしていませんか?
毎朝の焼き魚、定番の煮物、夕飯の定番・生姜焼き、あるいは休日のパスタ…。
「もうこの流れ、何年も同じかも」「新しいアイデアが思いつかない」「インスタで他の方の素敵な料理を見て“私には無理…”と思ってしまう」—そんな声を、実は多くお聞きします。
でも、大丈夫。
料理は「天才的な発想」ではなく、「日々の丁寧な変化」で楽しくなります。
インスタやSNSで流れてくる美しい料理は、実はたくさんの中の “ひとつ” に過ぎないんです。
それを見て「自分はダメだ…」と落ち込むより、「ふむ、これも参考になるね」「でも私ならこうしてみよう」と、軽やかに見る方がずっと楽しい。
そして、「道具を育てる」「アイディアを育てる」というマインドを持つと、毎日の台所がワクワクの場へと変わっていきます。
消化酵素を活かして、いつもの味にひとひねり
では本題へ。
「消化酵素」を使った下ごしらえを、日常料理に取り入れてみませんか
「酵素」というとハードルが高く聞こえるかもしれませんが、実は野菜・果物に含まれる消化酵素をうまく活用すると、味わいが変わったり、食材の食感が変わったり、何より「ちょっと仕込んだぞ」という気持ちになります。
それはどういうことか?
例えば、
• 大根をすりおろしてお肉につけると、お肉が柔らかくなる。
• 代表的なのは、パパイヤの酵素によって肉のタンパク質が分解され、お肉が驚くほど柔らかくなる、という話。
これらは「果物・野菜に含まれるたんぱく質分解酵素」「消化酵素」が働くことで起こります。
そのまま焼けば「いつもの生姜焼き」でも、下ごしらえにひと工夫するだけで「ちょっと違うあの味」に。
また、「あ!いつもと違うね」と言ってもらえるちょっとした喜びも生まれます。
酵素・素材選びのポイント
• りんごをすりおろして使う。
• きゅうりをすりおろして使う。
• 柿をすりおろして使う。
• 野菜なら、大根・にんじん・キャベツ・玉ねぎなど。
キャベツを、すりおろすのが難しければ、フードプロセッサーやミルサーで刻んで、水につけておくのでも有効です。
つける時間は約10分を目安に。これだけで、酵素の下ごしらえ効果が出てきます。
実際、酵素は高温・熱処理に弱く、高温になると活性を失う=働かなくなるという知見があります。
例えば、果物の乾燥実験では「70℃・80℃では酵素活性のほとんどが失われた」ことが報告されています。
また、たとえばパイナップル由来のプロテアーゼ酵素(ブロメライン)は「40〜60℃までは活性が保たれたが、100℃10分で完全に失活」したという話があります。
つまり、“つける”という下ごしらえ段階は高温を伴わず、冷蔵〜常温で短時間が理想ということです。
そして、調理で熱を入れる前段階で酵素の働きを活かすことが鍵です。
具体的な例:生姜焼きを変えてみる
例として、いつもの「生姜焼き」にこの手法を取り入れてみましょう。
1. 豚肉を用意。
2. りんごをすりおろして(または柿をすりおろして)肉にまぶしてつけて置く。
• りんごや柿にはタンパク質分解酵素が含まれ、肉質が柔らかくなります。
3. 置いたら、余分な水分を少し落として(肉が水っぽくなりすぎないように)直ちに調理しても良いですし、もし水分が多かったら軽く落としてから進めてもOK。
4. ここから鉄フライパンを使用して、しっかりと熱を入れて焼きます。
鉄フライパンなら熱が安定し、香ばしさ・焼き色が出やすく、「いつもの生姜焼き」よりグッと満足感が増します。
ポイントは、酵素で下ごしらえ → 熱で焼く。この流れです。
注意ポイント
• 酵素ですりおろしてつける際、水分が多すぎると仕上がりが水っぽくなる料理の場合つけた後に「余分な汁気を落とす」などの工夫を。
• キャベツなど水分の多い素材を使う場合は、つけおき後に汁気を切るなどしてから使ってください。
• 酵素は高温で壊れやすいので、つけおきの段階は火を使わず常温~冷蔵で行うことが大切。
• 焼くときは上手に使うコツを忘れずに、フライパンに油を入れ加熱、煙が上がってひと呼吸置いてから食材を入れます。火加減はその後です。そうすることで、香ばしさ・食感ともにアップします。
酵素の働き・素材別ポイントをひとまとめ
ここで「酵素って何?」「素材によって違うの?」という疑問に、少し“エビデンス”を交えてお応えします。
酵素の働きと温度耐性
• 酵素(タンパク質)は温度が高くなると活性を失います。
• 果物では70〜80℃で酵素活性のほとんどが失われたという結果があります。
• 例えばパイナップル由来のプロテアーゼ「ブロメライン」は、40〜60℃において活性が保たれた一方、100℃10分で失活。
• 素材や酵素の種類によって「最適温度」や「失活開始温度」は異なります。高温を避け、つけおき時は常温~冷蔵で短くても10分程はつけたいです。
素材別ポイント(例)
• りんご:すりおろすことで酵素(たんぱく質分解酵素を含む可能性)と甘みが肉に作用しやすくなります。
• 柿:同じく酵素作用が期待でき、肉の下ごしらえにおもしろい素材になります。
• 大根・にんじん・キャベツ・玉ねぎ:消化酵素を含むとされる下ごしらえ素材。例えば、大根おろしにはタンパク質を分解しやすくする作用が伝統的に言われています。
ただし、キャベツのどの水分が少ないものは少し工夫が必要なので、刻んでミルサーで細かくして水につけるなどの応用もおすすめです。
• 素材ごとに酵素の種類や活性温度・pH条件は異なるため、「つける時間=10分以上」「高温を避ける」などの共通ルールでまずトライするのが安心です。
つける時間の目安
一般的な家庭料理の中でつけおきすることで、酵素の下ごしらえとして十分な効果が出やすいという実践例をお伝えします。
実験室レベルでは「低温(40〜60℃)で酵素が残留しやすい」という報告もあります。つまり、家庭でも「つけおき時間を長くとりすぎず、常温または冷蔵で」が、酵素が働き・かつ素材が変質しすぎないバランスになります。
このルールを守るだけで、普段の「なんとなくつける」から「意図的につける」へと変わり、料理が一段階楽しくなります。
鉄フライパンだからこその魅力をプラスして
そして、いよいよ道具の出番です。
私たちが自信を持ってお届けしている鉄フライパンは、まさにこの「下ごしらえ+調理」を楽しむための相棒です。
なぜ鉄フライパンが良いのか、改めて少しご紹介します。
• 鉄ならではの蓄熱性と熱伝導により、温度をしっかり保って素材を一気に焼き上げられます。
• 焼き色や香ばしさが付きやすく、「今日はちょっと工夫したな」という満足感が出ます。
• 使い込むほどに「油がなじみ」「鉄の風味が出て」いわば“育つ道具”となり、愛着が生まれます。
今回のように「酵素で下ごしらえ→鉄フライパンで焼く」という流れは、この鉄フライパンの特性をしっかり活かせます。「下ごしらえで柔らかくなった素材を、鉄フライパンで香ばしく焼く」—このコントラストが、小さな変化ながら「なんだか違う」満足感を生み出します。
今日から試せる「酵素×鉄フライパン」レシピアイデア
•りんごマリネ豚生姜焼き
りんごすりおろし+少量の醤油・生姜を混ぜて豚肉をつけてから、鉄フライパンで香ばしく焼く。
「いつもの生姜焼き」とは違う、柔らかさと香りが楽しめます。
•柿漬け鶏もも塩焼き
柿をすりおろして鶏もも肉を10分つけておき、その後塩こしょう少なめで鉄フライパンでジューっと焼く。
食卓で「なんかいつもと違うね」と言ってもらえるかも。
•大根おろし漬けハンバーグ
ハンバーグのタネを作った後に大根おろしを少し加えて混ぜてから鉄フライパンで焼く。
お肉の中に大根酵素の働きが入り込んで、コクと柔らかさがプラスされます。この場合、表面はしっかり焼いてくださいね
どれも「見た目はいつもと変わらないかもしれない」けれど、「どんな変化があったんだろう?」と料理を通じて自分自身もワクワクできます。
「今日はちょっと工夫した」=その気持ちが味わいにも伝わるんです。
まとめ:毎日の台所に小さな変化を
毎日お料理をしている方だからこそ、「マンネリ感」は時折訪れます。でもそれは決して「自分が発想力ゼロ」だからではありません。
むしろ、「長く続けているからこそ」「次のひと工夫をどうしようか」という豊かな余白が生まれているとも言えます。
そこで、今回の「酵素を使った下ごしらえ」+「鉄フライパンで焼く」という流れをぜひ取り入れてみてください。
下ごしらえ10分のルールもいいと思います。そして酵素を味方に→熱伝導抜群の鉄フライパンで仕上げ。
「いつもの料理が、ちょっとだけ変わる」その感覚を体験すると台所時間がまた新鮮になります。
そして、その“変化”をもっと楽しんでいただけると思います。
「つくるのが楽しい」「道具が好き」「続けられる」—そんな姿勢・価値観を共にする方に、ぜひお届けしたい。
台所での時間が、少し軽やかに、少しワクワクに満ちたものになりますように。
今日の夕飯、朝ごはん、なににしようか…そんな問いかけが、「あ、そうだこれでやってみよう」と変わる瞬間を、一緒につくっていきましょう。
どうぞ、おいしい時間をお過ごしください。











