チキンライスを鉄フライパンで上手に作る

チキンライスを鉄フライパンで上手に作る

チキンライスって、なんだか難しそう…と思っていませんか?
でも実は、チキンライスは誰でもおいしく作れる料理なんです。
特に鉄フライパンを使えば、チキンの香ばしさやケチャップの美味しい感じもぐっと引き立ちます。
ただし、ひとつだけ大切なことがあります。
それは「ひと手間をめんどくさがらないこと」。
この一手間を大切にすれば、いい感じのチキンライスが作れるんです。

 

 

難しくないけど、「一手間」は必要

「簡単に」「手っ取り早く」やろうとすると、意外と上手くいかないのがチキンライス。
でも、手順を守って丁寧にやれば本当に簡単です。
この料理を美味しく仕上げるコツは、チキンを焼いたあとに一度フライパンを洗うこと

えっ、そんなこと?と思うかもしれませんが、実はこのひと手間が味を決めるんです。

 

まずはチキンを焼こう

チキンを食べやすい大きさ、または自分の好みに合ったサイズに切ってください。
一口大でも、少し大きめでもOKです。

鉄フライパンをしっかり温め、油を引きます。
ここでポイントは、煙がうっすら上がってからひと呼吸おいて食材を入れること。
そうすることで、焦げつきを防ぎ、チキンの表面がパリッと香ばしく焼けます。
チキンを入れたら、火を少し弱めてください。
火力が強すぎると外だけ焦げて中が生っぽくなってしまいます。
菜箸やターナーでチキンを転がしたり、フライパンを軽く振りながら、均等に火を通していきます。
チキンにしっかり火が通ったら、一旦お皿に取り出します。

 

ひと手間の正体:フライパンを洗う!

ここが大事なひと手間です。
チキンを取り出した後、フライパンを1度洗います。
「えっ、また洗うの?」と思うかもしれませんが、これをやるかやらないかで仕上がりが全然違います。
洗い方は簡単。
まだ余熱のあるうちに水を流しながら、ステンレスパーマたわしで円を描くようにこすります。
洗剤は使いません。
油の膜がフライパンを守ってくれるので、洗剤を使うとその膜を落としてしまうんです。
お湯を使っても大丈夫。
軽くこするだけで、こびりつきはきれいに取れます。
そして、洗ったフライパンを火にかけて水分を蒸発させます。
表面が乾いたら、また油を薄く引いて調理再開です。
ここまでが「めんどくさいひと手間」。
でも、このひと手間があるからこそ、次のご飯が焦げつかず、ふっくらと仕上がるんです

 

卵とご飯の順番が大切

さて、ここからが本番。
チキンライスの仕上がりを決めるのは「卵とご飯を入れる順番」です。
今回は卵入りのバージョンでいきましょう。
まず、熱したフライパンに油を引き、卵を入れたらすぐにご飯を入れます。
ここはポイントです。
卵に7〜8割くらい火が通ったら、先ほど焼いたチキンをフライパンに戻します。
ここでしっかり火を通そうとして炒めすぎると、最終段階でご飯のデンプンが崩れてベタついてしまいます。
これが焦げつきの原因にもなるので、「卵が8割の火の道し加減になったらチキンを戻す」ことを意識しましょう。

 

ケチャップの入れ方にもコツがある

チキンとご飯が混ざったら、次はケチャップ。
ここもポイントです。
ケチャップをいきなり全体にかけて混ぜるのではなく、一度ご飯を端に寄せて空いたスペースにケチャップを入れると、ケチャップがかかった部分とそうでない部分のムラを少なく炒められます。
フライパンを振りながら、ケチャップを全体に広げていきましょう。
この時、トマトソース派の人はトマトソースでもOK。
コクを強く出したいなら、ほんの少し砂糖など甘味を足すのもおすすめです。

その他お好みで塩・こしょうを加え、全体を軽く炒め合わせたらほぼ完成。


ここで火を止めて、最後にバターをひとかけ入れると、香りとコクがぐっと深まりますのでバター大好き派にはおすすめです。

鉄フライパンの余熱で溶かすくらいがちょうどいいです。

 

「一度に全部入れない」が成功の鍵

ありがちな失敗は、最初から全部の具材を一度に入れてしまうこと。
そうすると、火の通り方が食材によってバラバラになり、チキンが焦げたり、ご飯がベチャッとしたりします。
チキン → 洗う→卵 → ご飯 → ケチャップの順番を守るだけで、見違えるほど美味しくなります。
鉄フライパンは食材のタイミングを「見て・感じて」あげることが大事です。

 

食材に合わせる=人に合わせる

少し意外かもしれませんが、鉄フライパンの料理って、人との会話に似ています。
相手に合わせて話をしたり、タイミングを見て言葉を選んだりしますよね。

それと同じで、食材にも「今このタイミングかな?」と耳を傾けるような感覚が大切です。
自分のペースで進めすぎると、うまくいかない。
でも相手(=食材)を見ながら進めると、自然とうまくまとまる。
料理も人間関係も、そこは似ているのかもしれません。

 

まとめ:鉄フライパンで作るチキンライスは、簡単で奥深い

というわけで、「チキンライスを鉄フライパンで上手に作る」コツは、

 

1. チキンを焼いたら一度フライパンを洗う。
2. 卵とご飯のタイミングを守る。
3. ケチャップはフライパンの端に入れてから混ぜる。
※手間がこの3つだけです。

言ってみればどれも少しの手間ですが、めんどくさがらずにやることで結果は大きく変わります。
裏を返せば、手を抜くほど難しくなる料理なんです。

鉄フライパンは、手をかけた分だけ応えてくれる道具。
焦げつかず、香ばしく、お店みたいな味が家で楽しめます。
難しく考えず、まずは一度、丁寧にチキンライスを作ってみてください。
きっとあなたの台所が、少しだけ特別な空間になりますよ。


チキンライス
2025年10月07日