鉄フライパンで作る鶏の照り焼き

鉄フライパンで作る鶏の照り焼き


〜皮はパリッ、中はしっとり、栄養もぐんとアップ〜

鶏の照り焼きは家庭r料理の定番中の定番。

でも、「皮はベタッとしてるし、胸肉はパサパサ…」なんて悩みを抱えていませんか?

実は、ちょっとした焼き方のコツと道具の選び方で、家庭でもお店のように皮はパリッ、中はジューシーな照り焼きが作れるんです。

鉄フライパンは熱の伝わり方だけでなく、栄養面でも嬉しい効果があります。その魅力と、プロ並みの焼き方をご紹介します。


鉄フライパンの魅力って何?

鉄フライパンは熱がしっかり伝わり、一度温まると安定して火を保てます。特に厚い板厚のタイプは、優秀です。
そのおかげで皮を香ばしくパリッと焼き上げつつ、中までふっくら火を通せるんです。

さらに栄養面も見逃せません。鉄フライパンで調理すると、食品に微量の鉄分が移行することが知られています。
非ヘム鉄ではありますが、毎日の食事で鉄分補給をサポートするのに十分です。

実際、アメリカの研究では鉄製調理器具でトマトソースや肉を調理すると、食品中の鉄分が1.5〜3倍に増えることが確認されているほどです。

鶏肉自体も高タンパクで低脂肪、ビタミンB群も豊富。タンパク質は筋肉や皮膚、髪など体の構成に欠かせず、ビタミンB群は糖質や脂質の代謝を助けて疲労回復にも役立ちます。

つまり、鉄フライパンで鶏肉を焼くと、美味しさと栄養を同時に摂れるのです。



下ごしらえは「厚みを均一に」

美味しさの基本は、鶏肉の厚みを整えること。
もも肉や胸肉は部位によって厚さがバラバラなので、そのまま焼くと厚い部分に火を通すために薄い部分が焼きすぎてパサついてしまいます。

包丁で厚い部分に軽く切り込みを入れ、全体を出来るだけでも均一にすると、火の通りも均一で、ジューシーに仕上がります。

それと照り焼きのタレは事前に混ぜておくと失敗しません。
しょうゆ・みりん・砂糖を合わせておけば、調理中に慌てず一気にフライパンに加えられます。段取りの良さが味の仕上がりを左右するんです。

ここまで言うと言い過ぎじゃないかと‥‥

でも、そのくらいポイントです。



パリッと仕上げる焼き方の極意

ここからが、家庭でもお店のような仕上がりを叶える焼き方です。

ポイントは「皮から焼き、弱火でじっくり火を通す」こと。
1. フライパンをしっかり熱す
 鉄フライパンに油をひき、煙がうっすら出るまで熱します。ひと呼吸置くことで温度が安定し、皮をパリッと焼く準備が整います。
2. 皮目から焼く
 鶏肉は必ず皮を下にしてフライパンへ。ジュッという音が聞こえたらすぐに火を弱め、弱火〜中火でじっくり。
この最初の焼き方で、余分な脂を落としつつ、皮を香ばしくパリッと仕上げます。
3. 皮目でじっくり火を通す 皮側を7〜10分ほどかけてゆっくり火を通します。焼きながら余分な脂をキッチンペーパーで軽く拭き取ると、タレがギトギトにならず照りがきれいに出せます。
4. 裏返して短時間焼く 
皮がパリッとしてきたらひっくり返し、肉側を短時間焼きます(2〜3分程度)。こうすることで中まで火が通り、ジューシーさを保てます。
5. タレを加えて煮絡める
 あらかじめ混ぜておいたタレを加え、弱火で煮詰めながら絡めます。タレがとろりとツヤを出したら火を止め、1〜2分休ませると肉汁が落ち着きます。



胸肉でもしっとりジューシー

この焼き方なら、胸肉でも驚くほどジューシーに仕上がります。「これ胸肉?!」と家族や友人に言われることも。
でもこれはお客様からもよく聞く話しなんです。

やる事は難しくありません。
厚みを揃えて皮からじっくり火を通すだけで、もも肉でも胸肉でも、皮はパリッ、中はしっとりの照り焼きが作れます。



栄養も美味しさもアップ

鉄フライパンを使うことで鉄分が少しずつ摂れるのもポイント。

鶏肉のタンパク質やビタミンB群と合わせて、栄養価の高い一皿になります。
忙しい日でも、ただ焼くだけでなく、火加減や順番を工夫することで味と栄養の両立が叶うのです。

材料(2〜3人分)
• 鶏もも肉または胸肉…2枚(約400〜450g)
• サラダ油…大さじ1
照り焼きタレ
• しょうゆ…大さじ2
• みりん…大さじ2(ポイント)
• 砂糖…大さじ1
• 酒…大さじ1(お好みで)

作り方
1. 鶏肉の厚みを均一に整える(厚い部分に切り込みを入れる)
2. タレの材料をすべて混ぜておく
3. 鉄フライパンに油をひき、煙が出るまで熱する
4. 鶏肉を皮目から入れ、弱火〜中火で7〜10分じっくり焼く
5. 焼きながら余分な脂をキッチンペーパーで軽く拭く
6. 裏返して肉側を2〜3分焼く
7. タレを加え、弱火で煮詰めながら絡める
8. 火を止め、1〜2分休ませて肉汁を落ち着かせる
9. 皿に盛り付け、タレを上からかけて完成



まとめ:家庭でもプロ級に仕上げるコツ

• 鶏肉は厚みを均一に整える
• フライパンはしっかり熱して皮目から焼く
• 最初の高温は皮の香ばしさのため。あとは弱火でじっくり
• タレはあらかじめ混ぜて一気に加えて煮絡める
• 鉄フライパンなら香ばしさと鉄分補給も同時に

家庭の定番おかず「鶏の照り焼き」こそ、ちょっとしたコツでワンランク上の仕上がりに。

鉄フライパンを使えば、皮はパリッ、中はしっとり、栄養もアップ。
焼くたびに香ばしい香りと栄養が手に入る、贅沢な家庭料理に変身です

鶏の照り焼き
2025年09月05日