鉄フライパンでレバニラ炒めを作る
鉄フライパンでレバニラ炒めを作る
「今日はちょっとスタミナのあるご飯にしたいな」――そんなときに思い浮かぶ料理のひとつが、レバニラ炒めです。
中華料理屋さんの定番でもあり、家庭でも人気の一皿。レバーのコク、もやしのシャキシャキ、ニラの香り…これが合わさると、ご飯がどんどん進んでしまいます。
しかも鉄フライパンで作ると、いつものレバニラがグッと本格的になるんです。強い火力で一気に仕上げられるから、香ばしさもシャキ感も段違い。
今日はそのコツを、ちょっとした工夫も交えながら紹介していきます
レバーの調理、2パターン
レバニラ炒めを作るときに最初に立ちはだかる壁…それは「レバーの扱い方」。ここ、意外と奥が深いんです。
① 揚げて作る派
ひとつ目は「揚げる」方法。レバーに下味をつけ、片栗粉を薄くまぶして油でサッと揚げます。こうすると中に味がグッと濃縮されおすすめです。
ただし! いきなり揚げてはいけません。血抜きや下処理をしっかりやってからでないと、どうしてもレバー特有のクセが残ってしまいます。
牛乳に浸したり塩水で軽く洗ったり、方法は色々ですが、おすすめは直接取る方法
切って血のかたまりを見つけたら竹串などでその都度取ります
どれもちょっと手間はかかりますが、そのひと手間が「美味しいレバニラ」への近道なんですよ。
② 炒めて作る派
もうひとつは「炒めて作る」方法。こちらはシンプルですが、ちょっとした工夫がポイントです。
というのも、レバーをそのまま炒めるとフライパンに臭みが残ってしまうんです。すると、次に加える野菜にその匂いが移ってしまって、全体がぼやけた味に…。
そこでおすすめなのが、「レバーを炒めたら、一度フライパンを洗う」こと。これ、意外と知られていない裏ワザなんですが、野菜の味がすっきりして最後まで軽やかに食べられます。
手間はちょっと増えますが、おすすめのひと手間です.
もちろん血抜きは忘れずに。
もやしは“シャキッ”が命
さて、次はもやしです。これ、レバニラの食感を決める大事な存在ですよね。
でも「炒めすぎたら水っぽくなる」「生っぽいと青臭い」…なかなか火加減が難しい食材でもあります。
目安はシンプル。「透明感が出てきたらすぐ火を止める」。強火で1分ほどがちょうど良いです。
鉄フライパンの熱伝導なら短時間で一気に仕上げられるので、もやしのシャキシャキ感をそのままキープできます。
ニラは最後にドンッ!
そして仕上げのキーマン、ニラ。
これをいつ入れるかで仕上がりが変わるんです。
先に入れてしまうとどうなるか…?油や調味料を吸ってフライパンにベタッと貼りつき、全体が動きにくくなってしまう。
濡れ落ち葉の様になって、振ったときに具材が思うように動かず、炒めづらくなってしまうんです。
だから正解は「最後に入れる」!もやしまで炒めて味付けを整えたら、仕上げにニラをサッと投入。
ニラは生でもいけるし、余熱でも十分に火が通るので、鮮やかな緑色と爽やかな香りがそのまま残ります。
ご飯にバウンドさせて食べられるくらいの仕上がりになったら、もう完成です!
ちょっと栄養の話をすると…
レバニラ炒めって、実はすごい栄養コンビなんですよ。
まずレバー。鉄分やビタミンA、葉酸などが豊富で、特に鉄分は豚レバー100gで約13mg。成人女性の一日の必要量(約10.5mg)をほぼクリアできちゃうくらいなんです。
そこに加わるのがニラ。β-カロテンやビタミンCが多く含まれていて、特にビタミンCは鉄分の吸収を助けてくれるんです。
つまり「一緒に食べることでより栄養が吸収されやすい」
これはうれしい相乗効果です
そしてもやし。ビタミンCや食物繊維がしっかり含まれているので、こちらもヘルシー要素をプラスしてくれます。火を通しすぎると栄養が逃げやすいので、やっぱり短時間加熱が正解なんです。
鉄フライパンならではの良さ
ここで「そもそもなんで鉄フライパンなの?」と思った方へ。理由は3つあります。
1. 高温で一気に仕上げられる
→ レバーも野菜も香ばしく炒められる。
2. 香りが引き立つ
→ 旨みを閉じ込めつつ、中華らしい力強い風味に。
3. 鉄分がプラスされる
→ 実は微量の鉄が溶け出すので、自然に鉄分補給になるんです。
つまり、味も香りも栄養面でも、鉄フライパンで作る価値あり!なんですよ。
まとめ:おうちで本格レバニラを
レバニラ炒めって、一見シンプルなのに「レバーの扱い」「もやしの火加減」「ニラのタイミング」という3つの壁があります。でもここさえクリアすれば、誰でも美味しい一皿が作れるんです。
• レバーは「揚げる」か「炒める」かを選び、下処理は必須。炒めるなら一度フライパンを洗うとスッキリ。
• もやしは強火でサッと。透き通ったらすぐ止める。
• ニラは最後にドンッ!彩りも香りもキープ。
あとは鉄フライパンの力で一気に仕上げるだけ。シンプルだけど奥深い、このレバニラ炒め。ぜひ今度の食卓に取り入れてみてくださいね。
