鉄フライパンできのこを美味しく炒めるコツ
鉄フライパンできのこを美味しく炒めるコツ
みなさん、きのこの炒め物って好きですか?
バターでじゅわっと炒めて、醤油をちょっと垂らすだけでもうご飯が進むし、パスタやお肉の付け合わせにしても最高ですよね。
でも正直なところ、「きのこってどのくらい炒めたらいいの?」と迷ったことはありませんか?
お肉なら焦げ目や焼き加減を目で確認できます。
でも、きのこはちょっとややこしい。
炒めてるうちに水分がじわじわ出てきて、フライパンの中がベチャッとしてしまう。
そんな経験、けっこうあると思います。
実はここに落とし穴があるんです。多くの人が「きのこを炒めすぎている」んですね。
炒めすぎで旨味が逃げちゃう?
きのこは実は70〜90%が水分でできています(※農林水産省「きのこ類の成分」より)。
その水分の中には、グルタミン酸やグアニル酸といったうま味成分がぎゅっと詰まっています。
だから、炒めすぎて水分が外に出すぎると、きのこそのものの旨味はスカスカになってしまうんです。
お肉の焼き加減は「表面の焼き色」や「中のレア加減」で調整しますよね。
でも、きのこの場合は「水分の出方」がカギ。
**美味しく炒めるための基準は、「きのこから少し水分が出てきたらもうOK」**です。
この時点で火を止めれば、きのこの中に旨味がしっかり残ったまま。食べたときに「じゅわっ」ときのこ自身が持っているおいしさを感じられます。
逆に「もう少し香ばしく」と炒め続けてしまうと、一気にフライパンの底に汁が溜まり、きのこはべしゃべしゃの水っぽい仕上がりに…。せっかくのきのこがもったいないです。
鉄フライパンがベストパートナー
ここでおすすめしたいのが鉄フライパンです。
「ちょっと重いし、手入れが大変そう…」と思う人もいるかもしれませんが、きのこを炒めるときには鉄フライパンの特性がバッチリはまります。
例えば、鉄フライパンで調理すると、わずかに鉄分が料理に溶け出すことがわかっています
特に酸味や水分を含む食材のときに鉄の溶出が起こりやすいんです。
きのこはビタミンDを多く含んでいて(特にしいたけ・舞茸など)、ビタミンDは鉄やカルシウムの吸収を助ける働きがあります。
つまり、鉄フライパンできのこを炒めると「鉄+ビタミンD」の栄養タッグが完成するわけです。貧血予防や骨の健康にもうれしい効果が期待できます。
どうてす?鉄フライパン気になってきませんか?
栄養面のプラスα
きのこを炒めるときに注目したいのは栄養面の優位性です。
• 食物繊維(特にβ-グルカン)
きのこは不溶性食物繊維が豊富で、腸内環境を整える効果があります。さらにβ-グルカンは免疫力を高める作用が報告されています。
• ビタミンD
紫外線を浴びたしいたけなどは特に豊富で、骨粗鬆症予防に役立つとされています。鉄フライパンで炒めれば、鉄分吸収の効率アップにもつながります。
• カロリーが低いのに満足感
100gあたり20kcal前後と低カロリーですが、噛みごたえがあるので満腹感を得やすい。ダイエット中にも心強い食材です。
つまり「炒めすぎずに鉄フライパンで炒める」ことで、きのこ本来の旨味も栄養も逃さず、さらに鉄分というボーナスまで得られる。これは見逃せない調理法ですよね。
実践!美味しいきのこの炒め方
ちょっと実践的な流れもまとめてみますね。
1. きのこなら高温からスタートすることもありません
鉄フライパンをカンカンに熱する必要はなく、全体がしっかり温まればOK。
2. 油をなじませる
バターならコクが出ますが、おすすめは大白の胡麻油。素材をそのままにして活かしてくれます。
3. きのこは洗わずに裂く
水で洗うと水っぽくなるのでNG。石づきを切り落とし、手でほぐすと断面が不揃いになって味がよく絡みます。
4. 広げてあまり触らない
最初は広げて熱を伝えることが大事。動かしすぎると温度が下がって水分が出やすくなります。
5. 水分がうっすら出たら火を止める
これが最大のポイント。ベストな食感と旨味を残すためには「ちょっと早いかな?」くらいでストップするのが正解。
6. 仕上げの調味料
塩をパラッとふるだけでも十分美味しいです。和風なら醤油を鍋肌に少し垂らす。洋風ならガーリックとパセリを加えても最高。
まとめ:炒めすぎない勇気が美味しさのカギ
きのこの炒め物がイマイチになってしまう原因は、とてもシンプル。「炒めすぎ」です。
きのこから少し水分が出たら、それが合図。その瞬間に火を止めることで、きのこの中に旨味と栄養を閉じ込めることができます。
そして鉄フライパンを使えば、きのこの美味しさをさらに引き出せるだけでなく、鉄+ビタミンDの相乗効果で栄養面もグッとアップ。
「炒めすぎない勇気」──次にきのこを炒めるとき、ぜひ試してみてください。
きっと「あれ、今までと全然違う!」と実感できるはずです。
鉄フライパン面白いですよ
