フライパンで最初に何を焼く?
フライパンで最初に何を焼く?
はじめてフライパンを使うとき、「最初に何を焼こう?」って思った事ないですか
お肉?それともお魚?どれもアリですが、初めの一皿としておすすめしたいのが、「野菜」です。そしてその中でもダントツの推しは──そう、「ナス」!
「ナスってそんなにすごいの?」と思っている事だと思いますが、そんなあなたにこそ、ナスの魅力、切り方、味付け、選び方まで、フライパン1つでめちゃくちゃ楽しくなる方法をお届けします。
ナスの魅力は、なんといってもその油との相性。
ジュウ…っと焼くと、香ばしい焼き目の中にとろとろした食感
もう、それだけで立派なメインディッシュになります。
しかも嬉しいのは、焼きすぎても失敗しづらいところ。
むしろ、ちょっと焦げ目がついたくらいの方が、ナスの旨みは引き立ちます。
ナスの“切り方”でこんなに味が変わる!
• ナスステーキ風(厚切り)
厚さ1.5cmくらいに輪切りにして、塩で焼くだけ。お好みでにんにくオイル、バター醤油を垂らせば、もう止まらないおいしさ。
• 重ね焼き風(薄切り)
斜めに薄くスライスして、チーズやトマトソースと重ね焼き。まるでナスのラザニア!
• 縦割りで焼きナス風に
中はとろとろ、仕上げにポン酢と生姜でさっぱりと。
いずれもフライパン1つで、手軽なのに「ちょっと料理上手に見える」レパートリーです。
ナスの“選び方”で味が変わる!──お尻の形に注目!
実は、ナスを選ぶときにちょっとしたコツがあります。
それは、お尻(ヘタと反対側)が“丸いナス”を選ぶこと。
なぜかというと、お尻が丸いナスのほうが種が少なく、果肉がしっかり詰まっていて、焼いたときにジューシーでとろっと仕上がるからなんです。
逆にお尻がとがっているナスは、成熟が進んでいて種が多く、火を入れたときにちょっとスカスカしてしまうことも。
これは実際に形状と食味の関係を扱った農業試験場の研究でも言及されていて、「果実の先端がふくらみのあるものは果肉密度が高く調理後の食味が良好である」という報告もあります(引用先千葉県農林総合研究センター報告より)。
つまり、まるいナス=食感も味も“当たり”の可能性大!なんです。
ナスは“油を変える”と、もっと楽しくなる!
ナスは油をたっぷり吸ってくれるからこそ、使う油によって風味がガラリと変わるという、ちょっとした「料理の冒険」もできます。
• ごま油+しょうゆ+唐辛子:中華風でピリ辛。これを出されたらごはんが止まりません
• バター+味噌:コクのある和風。天下無敵の和洋折衷
• オリーブオイル+バジル:地中海風でパンにのせてもおいしい!
▶ 特に注目したいのが「オリーブオイル」
もしオリーブオイルを使うなら、ぜひ“新鮮なエキストラバージンオイル”を使ってください!
しかも、ちょっとだけ火の通しすぎに注意して使うのがポイント。
というのも、オリーブオイルに含まれるポリフェノールや香り成分は、熱で酸化しやすく、風味が飛んでしまうんです。
だから、
• 弱火でさっと焼く
• 火を止める直前に加える
• 仕上げに香りづけに使う
そんなふうに使えば、ナスの甘みとオイルのフルーティーな香りが絶妙にマッチ。
バジルとかのハーブをひのせれば、まるでカフェの前菜みたいな一皿です
ナスの栄養もちょこっとチェック!
ナスの皮には、紫色の成分「ナスニン」が含まれています。これは抗酸化作用をもつポリフェノールの一種で、健康にも◎(出典:日本食品成分表2020年版)。
ただし、ナスニンは水に溶けやすいので、茹でると栄養が流れやすいんです。
でも、焼く調理なら栄養をしっかりキープしやすい。
まさに、フライパン調理にぴったりな野菜なんですね。
最初の一皿は「ナス」で楽しんでください
• 切り方で変わる
• 味付けで広がる
• 油で遊べる
• 選び方で美味しさが決まる
ナスは、まさに“料理のキャンバス”。しかも、フライパン一つでこんなに楽しめるなんて!!
今日からでもできます。スーパーで、お尻が丸くてつやつやしたナスを手にとって、家でお気に入りの油をひいて、ジュウッと焼くだけ。
その一口目で、「焼くって、こんなに楽しいんだ!」って思っていただけたらと思います。
さあ、フライパンとナスで、あなたの料理生活の第一歩を踏み出してください
