「金ぷら銀ぷら」って何?江戸の街で人気だった天ぷら


今回のレシピは「天ぷら」ですが、普通の天ぷらじゃないです。


どんな天ぷらかと言うと、「金ぷら、銀ぷら」と言います。

「それ何??」って方もいらっしゃれば、「知ってる」って方もいらっしゃると思います。

 

江戸の街で人気だった天ぷらで、玉子の黄身で揚げたのが金ぷら。白身で揚げたのが銀ぷらです。

そしてさらに今回は、泡ぷらっていうもの作ってみました。

これは白身を更に泡立てて衣にしたもので、これも江戸時代の天ぷら、、、、、じゃなく今考えました。

 

天ぷらは江戸時代から始まったと言われています。これは有名な話です。

しかも江戸の街の前には海がありますから、魚貝類の宝庫。

その魚貝類を活用したのが、江戸紀伝の天ぷら。

 

 

と思いますが、もう一つ忘れちゃいけないのが、油です。

 

だって天ぷらって、油がないと始まらないじゃないですか。

 

この油、江戸時代前は荏胡麻が主流で、その使われ方も主に照明用。座が管理していた事もあって多くは出回わっていなかったようでした。

しかし江戸時代はいり、菜種や綿花の栽培が進みました。そして、そこからも油が取れるようになりました。

これによって油の量が増え、増えた事で照明用以外にも行き渡るようになり、お料理にも使えるようになったそうです。

 

旨い魚といい油で、そりゃ美味しいのができますよ。

 

それとそれを支える揚げ鍋。これで美味しい金ぷら銀ぷらを楽しんで下さい。

 


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作り方と美味しくするポイント
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【材料】

天ぷらの具材はお好みで

今回は、春先に向けてなので、ふきのとう、たらの芽、菜の花を揃えてみました。


米粉1:片栗粉4

塩少々

※衣に米粉と片栗粉を使っているのは、私個人の都合です。問題ない方は薄力粉をお使い下さい)


●調理時間 30分位





今回、ふきのとう、たらの芽、菜の花を使いましたので、この下ごしらえからです。


ふきのとうは1~2枚剥いて少し押して全体が開くようにします。(ポイント)

たらの芽と菜の花は、食べるのにきつそうな所だけを切り落として、洗い、水分を拭きます。

 

 


次は「金ぷら、銀ぷら」の衣の仕込みです。

 



玉子を割って、黄身と白身に分け、それぞれに粉を入れて混ぜます。

今回、銀ぷらはあまり撹拌させないものと、撹拌したもの作ってみましたので、合計3種の天ぷらが楽しめます。

衣は、私の個人の都合上米粉と片栗粉を合わせたものを使っていますが、薄力粉OKの方も同じです。
衣の頃合いは「ポタポタ」と落ちる位です。

 


上が金用と銀用。そして下が泡用です。
実際作ると、銀ぷらの衣は作りやすいですが、金ぷらの衣はちょっと作り難さがあります。その時は水を足しながら調節して下さい。


さあ、ここから「揚げ」です。


揚げの温度は180度位(ポイント)。衣を付けて揚げます。

 

 



今回のふきのとう、たらの芽、菜の花は熱が通りやすいので直ぐ揚がります。


揚がったら熱々のうちにどうぞ。



そうそう。


天ぷらには天つゆが付き物ですが、今回は食感が楽しいので天然塩がおすすめです。

 

今回のお料理で使ったのはお弁当揚げ鍋です。
小さいながら厚目の板厚で作っています。
表面には何も塗ってないのが良いって言われる方もいらっしゃいます。詳しくはこちら

 

 


玉子の殻が食べられるって聞いて作ってみました。
玉子の殻天ぷらです。

天ぷらは衣が乗りにくい事はありましたが、青のりと塩を振ってみたら「これ、食べたことある」って味でした

厚生省では食中毒を防ぐ為に75℃以上で1分以上の加熱と言っていますので、クッキーや天ぷらはいけるんじゃないかと・・・・・・

 

 

で、クッキーはこちら。フライパンの料理じゃないですけどね。

 

 

 

米粉大さじ8 ※小麦粉OKな方は薄力粉で

砂糖(素焚糖をつかいました)小さじ3~4

玉子1

バター10g

 

焼き時間180度で15分※コンベクションオーブン

 

材料を入れ生地を練ってから殻を入れクッキー型に