鉄フライパンの焦げ付かない使い方

鉄フライパンの焦げ付かない使い方

 

鉄フライパンを使ってみたいけど、「焦げ付いてしまうんじゃないか」「上手に焼けないんじゃないか」と不安に思っている方、多いと思います。

実際、最初のうちは確かに焦げ付いてしまったり、食材がくっついてしまったりすることもあります。でも大丈夫。

鉄フライパンはちょっとしたコツさえつかめば、むしろ焦げ付かないでおいしい焼き目をつけられる、とても頼もしい調理道具なんです。

この記事では、鉄フライパンを焦げ付かせずに上手に使うための方法を、わかりやすくお伝えします。

特に「焦げ付かない使い方のコツ」に注目して解説していきます。

鉄フライパンをこれから育てていきたい方も、すでに持っているけどうまく使えないという方も、ぜひ参考にしてみてください。

 


鉄フライパンが焦げ付く一番の原因とは?

まず押さえておきたいのは、「なぜ焦げ付くのか」ということ。多くの人がやってしまうのは、フライパンが十分に熱くなる前に食材を入れてしまうことなんです。

その結果として食材がフライパンにぴたっとくっついてしまう。これが焦げ付きの大きな原因なんです。

「煙が出てきたら温度が上がりすぎているんじゃないか」と不安になるかもしれません。

でも、実はそこがポイント。鉄フライパンは**油から煙が出てきてからが“使い時”**なのです。

 

 

焦げ付かないコツ

ここからが本題です。私たちが鉄フライパンの正しい使い方としておすすめしているのは、シンプルにまとめるとこの2つ。

1.食材を入れるタイミングを見極める
2.食材を入れたあとに火を弱める

この2つを意識するだけで、驚くほど焦げ付かず、調理が楽になります。

 

 

コツ① 食材を入れるタイミング

まずはフライパンに油を入れ加熱します。
熱で油をフライパンの底面に馴染ませながら更に加熱すると、やがて煙がふわっと上がってきます。

その瞬間に慌てて火を弱めたり、食材を入れるのをためらったりする必要はありません。

むしろそこで一呼吸置くのがポイント。

「煙が出てきた!焦げちゃうんじゃないの?」と心配になる気持ちはよくわかります。

でもここでぐっとこらえて、一呼吸してから食材を入れてみてください。するとフライパンと油がちょうど良い状態になっていて、食材が気持ちよく表面で踊るように焼き始めます。

例えば餃子を焼くとき。冷凍餃子でも、生餃子でも同じです。フライパンに煙が立ち上がったタイミングで一呼吸置いてから餃子を並べると、底がカリッと焼けて、焦げ付かずに仕上がります。
冷凍か生かなんて関係ありません。至ってシンプル、それだけで違いが出ます。

お好み焼きのようにフライパンの底全体を使う料理では、煙が立ったあとに5センチほどフライパンをずらして深呼吸するくらいの間を作ってから生地を流し込むと、仕上がりのフィーリングがまるで変わります。


コツ② 食材を入れてから火を弱める

次に大事なのが火加減です。多くの人が「煙が出てきたから火が強すぎる」と思って、食材を入れる前に火を弱めてしまいます。でもこれは逆効果。

鉄フライパンはしっかり熱して、食材を入れてから火を弱めるのが正解です。

そうすることで、くっつきにくくなる事を助けてます。
火力が強いと思ったら、その後に火を調整することで、焦げずに中まで火が通ります。

例えば卵焼き。最初に中火で食材を入れ、その直後に火を弱めれば、充分に間に合います。

この「食材を入れてから火を弱める」という流れを体で覚えると、焦げ付かないどころか、むしろ「きれいな焼き目」が自然につけられるようになります。


料理別・鉄フライパンの活用例

ここでいくつかの料理例を挙げてみます。

餃子:煙が出て一呼吸→餃子を並べる→熱湯を入れて蓋をして蒸し焼き。底はカリッと、中はジューシーに。
チャーハン:まず卵を入れた直後にご飯を加える。焦げ付くなら1人前ずつ炒めるのがおすすめ。少量だとフライ パンの温度がわかりやすく、卵やご飯もパラパラに。
お好み焼き:煙が出たらフライパンを一瞬ずらし、深呼吸してから生地を流す。香ばしい焼き目がしっかりついて、 裏返すときもくっつかない。
生姜焼き:まずは強火で表面を焼き付け、食材を入れたあとに火を弱めて調整。これでいい感じで仕上がります。

 

 

まずは「1人前」を試すのがおすすめ

どうしてもうまくいかないな…と感じる方には、まず1人前を作ってみるのがおすすめです。
鉄フライパンにたっぷり食材を入れると食材が動きにくく、くっつかないタイミングを見るより、その他の事で料理が上手く運びません。

でも、1人前なら、フライパンが温まるスピードや食材が焼けていくリズムをつかみやすい。
「なんとなくこのくらいで油が温まるんだな」「ここで火を弱めればいいんだな」という感覚が体で覚えられます。これを繰り返すことで自然と鉄フライパンを焦げ付かせない感覚が育っていきます。

 

 

フライパンと火加減の「クセ」を味方にする

もうひとつ大事なポイントがあります。それは、フライパンやコンロのクセを知ることです。

鉄フライパンはオーブンのように「入れたらあとは放置でOK」という道具ではありません。
火の強さやコンロの位置、ガスの炎の形、IHならどの部分が強く熱せられるか、そういったクセがあります。

「この場所はちょっと熱が強いな」「この辺は風が当たって温度が下がるな」と観察しながら料理すると、むしろそのクセを味方につけられます。すると驚くほど思い通りに焼けるようになります。

 


まとめてみました
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まとめ:鉄フライパンは「付き合う道具」

鉄フライパンは、買ったばかりのときには扱いにくいと感じるかもしれません。でも焦げ付かない使い方のコツは、

1.食材を入れるタイミングを見極める
2.火を弱める場合は食材を入れてから

たったこの2つです。

「ものは試し」と思ってまずは挑戦してみてください。餃子でも野菜炒めでも、少し意識を変えるだけで結果がまったく違います。

そして何より、鉄フライパンならではの香ばしい焼き目や、しっかりした味わいは、一度体験すると手放せなくなりますよ。
焦げ付きと仲良く向き合いながら、ぜひ鉄フライパンの魅力を楽しんでみてください。

 

 


2025年09月26日