失敗しない出汁巻き玉子

 

今回は出汁巻玉子の焼き方です。

 

玉子料理は苦手と言う話を聞きます。とくに出汁巻き玉子となると、もっと難しくなる・・・と聞きます。

 

例外なく、我が家もその口です。うちはフライパン屋なのでそんな方には「このフライパンを使って下さい!!!」と言いたいですが、今回はちょっと違います。

 

実は上手に焼くには「ちょっとの手間」です。

 

そのちょっとの手間とは、、、、、、、お玉と巻きすを使う事なんです。

 

「出汁巻きが上手くいかない」と言う話を聞いていくと、焼いた玉子が切れて上手く巻けないと言う声がありました。うちでも同じこと言っています。

 

この玉子が切れると言うのはどういう事かと調べてみると、薄く焼いたものが薄いから切れると言うより、もう少し火を通した方が良いくらいの柔らかい時に巻いてしまうことで切れる場合が多く、こうなってしまうから上手く焼けないと思っていることが多かったんです。

 

じつはこれ、失敗でも何でもなく普通のことです。

 

完全に焼いて玉子をまいていくと、薄い玉子焼きの束のようになってしまいます。でも適当な半熟加減の焼きなら、これがくっついて一つの玉子焼きになります。

 

玉子焼きの場合、特に出汁巻き玉子の場合は薄い玉子焼きが何層になっているより、一つの玉子焼きとして一体になっている方が美味しのはご存知のとおりです。

 

これを叶えてくれるのが「巻きす」です。

 

それとお玉は、同じ量をフライパンに入れることで、安定的に焼くことが出来ます。ボールで溶いた玉子をボールから直接入れても良いのですが、”お玉をつかって同じ量をいれる”と言うのを実際やってみると、「料理が上手になったみたい」って感じで、これが結構焼きやすいのです。

 

詳しい焼き方は、下に書きましたので、一度作ってみて下さい。

 

暮も迫っていますので、よかったらお正月用に焼いてみ下さい。

「今年の出汁巻きおいしい」って言葉で新年を迎えられるといいですね。

 

 

【材料】

●玉子4つ、出し汁大さじ4、砂糖小さじ4(甘めが好きな方はプラス小さじ1追加してください。※今回ビーズ糖を使用しています。上白糖の場合は一杯少なく)、塩少々


●調理時間:20分ほど

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玉子を冷蔵庫から出して、出来るだけ常温に戻しておきます。


次に出汁を作ります。

出汁は、玉子一つに付き大さじ1の割合で使いますので、フライパンの大きさと玉子の数に合わせて出し汁の量を用意します。



温かい状態の出汁に砂糖、塩を入れて溶かしておき、その後冷まします(ポイント)。
冷めたら玉子を割って入れます。

割って溶いた玉子に出し汁を入れても良いのですが、個人的に白身と黄身が微妙に絡んだ玉子焼きの方が好きな事と
調味料をしっかり溶かしたいので、出し汁作り→玉子を入れるの順番で準備しています。

ちなみに黄色一色の玉子焼きが好きな方は、菜箸を数本持ってかき回したり、裏ごしに通したりするときれいな黄色の出汁巻きになります。



ここからは焼きです。



フライパンに油を引いて加熱します。

加熱すると油が伸びてきます。今回は出汁巻き玉子なので伸びた油はペーパータオルで拭きます。


そうしている間にフライパンから煙が出てきますので、この煙をサインにお玉2杯分の玉子を入れます。

この2杯分の玉子で中心部分を作りますが、ここで上手く玉子を巻けなくても心配ありません。
フライパンの幅位で適当にまとめフライパンの向こう手前に寄せておきます。

ここからはいつも作っている玉子焼きの方法ですが、「溶き玉子を入れる時にお玉一杯ずつを入れる」を油を引きながら繰り返していきます。


毎回決まった量の玉子が入るので、フライパンの温度も大きく変わりませんので、結果的に上手に焼けると言う流れになります。




大体の大きさになったら巻きすに移して、形を整えながら巻きます。

本来はこれでオッケーなんですが、更にしっとりさせるならこれをラップに巻いてから冷ましてあげます。

大きな出汁巻きでなければ中まで冷ます事は難しくありませんので、「更に」を目指す方にはおすすめです。


冷めた頃に冷蔵庫から出して、今回はちょっと厚く切ってみて下さい。


今回使ったフライパンは2.3ミリ板厚で作るフライパンです。
詳しくはこちらに