鉄フライパンの良いところ悪いところ〈今日は良いところの話〉
鉄フライパンの良いところと悪いところ──でも今日は「いいところの話」
鉄のフライパンって、なんだかちょっと敷居が高そう…そんなイメージ、ありませんか?
「重たそう」「手入れが面倒そう」「すぐ錆びそう」「プロが使う」って、つい思ってしまう。
でも、それって実は“もったいない”先入観です。
今回は「鉄フライパンって、いい道具なんだよ!」という話を、ちょっと熱く語らせてください。
悪いところの話はまた今度。今日はいいところ、たっぷり紹介します。
お肉がまるでプロの味に!鉄ならではの焼き上がり
まず、一番声を大にして言いたいのはこれ。
お肉がうまい。
鉄フライパンって、熱がガツンと入るんです。
高温で使えるから、ステーキや鶏のもも肉なんか、表面がカリッと香ばしく焼けて、でも中はジューシー。
「えっ、これ家で焼いたの!?」って家族がびっくりするレベルです。
焼き色が美しくついて、肉のうま味をギュッと閉じ込めてくれる。それが鉄フライパンのなせる技。
ただ焼いただけなのに、素材の味がワンランクアップするから、味付けもシンプルでOK。
塩と胡椒で美味しさがしっかり引き立つんです。
フライパンが「育つ」って、なんか愛着わくよね
鉄フライパンの面白いところは、使えば使うほど、育っていくこと。
使っていくうちにどんどん黒くなって、どっしりとした深みのある色に変わっていきます。この色の変化こそ、「育ってきた証拠」。
油をなじませて、焼き込みをして、調理を繰り返すうちに“くっつかない”フライパンに育っていくんです
最初はちょっと気を使うけど、そのうち「お、今日もいい感じに焼けてるなぁ」って、自分の手にどんどんなじんでくる感覚があります。
この“育つ感覚”、ちょっと革靴とか、キャンプ道具とか、使い込んで味が出てくるモノと似てます。キズや焦げも、「うちのフライパンらしさ」になっていくんですよね。
それと鉄フライパンって、長く使える道具です
なのでちゃんと手入れすれば家族の思い出も一緒に積み重なっていくんです。
たとえば、小学生の息子が初めて作った目玉焼き。運動会の朝に焼いた卵焼き。
週末の夜に家族で囲んだハンバーグ。そういう何気ない日常が、このフライパンに少しずつ刻まれていくんです
そのうち、子どもが大きくなって、「このフライパン、昔からあったよね」なんて言い出したりして。
世代を超えて味も道具も繋がる
実際、お母さんの使ってた鉄フライパンを受け継いで、今も現役って人、いますからね。
それにこんな点も
うちの鉄フライパンは、コーティングがありません。
「え、それって逆に面倒じゃないの?」って思うかもしれませんが、逆なんです。
コーティングがない=剥がれる心配がないし、強火でガンガン使える。
しかも、余計な化学物質が一切ないから
小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使えるのがうれしいところ。
「環境にもやさしい」というオマケ付き
長く使える=ゴミが減る。
鉄フライパンは、“使い捨て”の逆をいく存在です。
サステナブルとかエコとか、言葉は難しいけど、要するに「良いものを長く使う」って、それだけでも地球にやさしい暮らし方だと思うんです。
もし焦げついても、軽く熱しながら少しずつ焦げを落とすこともできるのでて繰り返してすればまた元どおり。
道具としてほんとに優秀だと思います。
正直ちょっとだけ「大変なところ」もある
ここまでいい話ばっかりしてきたけど、正直、全く欠点がないわけじゃないです。
例えば…
• 重たいです。とくに大きいサイズと板厚の厚いタイプ。
• ちゃんと乾かさないと錆びます。
• 最初はコツを掴むまでに少しコツがいります。でもすぐ慣れます。
でもね、不思議なもんで、このちょっとした「手間」があるからこそ、愛着がわくんですよ。面倒じゃなくて、“気にかける”って感じに近いです
さいごに:鉄フライパンは、じんわり好きになる道具
鉄フライパンの魅力って、派手じゃないんです。
でも、じんわりじんわり、「ああ、これにしてよかったなあ…」って思わせてくれる道具なんですよね。
買ったときより、10回、100回使った今のほうが好きになってる。
道具が変わるんじゃなくて、自分との関係が変わってくるっていうか。
そしてそのうち、家族に「このフライパン、大事にしてるんだ」なんて語ってる自分がいたりして。
鉄フライパンは、使う人の暮らしや歴史を、静かに受けとめてくれる存在なんです。
