「牡蠣カレー」と「エンゼルオンホースバック」
「牡蠣カレー」
水上助三郎たちが育てた牡蠣を広めるためにパンフレットとして提案したひとつが牡蠣カレーです。
水上助三郎とは三陸牡蠣の先駆者です。
時代は、今から100年ほど前ですから、当時はハイカラな味だったと思います。
100年前と思いつつ、当時の味を楽しんでください。
と言いながらも・・・・・
水上助三郎がレシピで言っている牡蠣の量が多くて、実際作りにくいこともあるかと思って、ちょっと滑らかになるような玉ねぎを入れたバージョンを考えましたので、オリジナルと一緒に食べて楽しんでください。
牡蠣カレー滑らかバージョン
【材料】2人分
カキ 15個位
玉ねぎ 1/2個
豆乳 300cc(牛乳でもOK)
バター 15g
カレー粉 大さじ1
米粉 大さじ1(小麦粉でもOK)
塩 小さじ1
しょう油 小さじ1
コショウ 少々
油 適量
●調理時間 意外と短い!20分程度
カキは優しく水洗いしてザルにあげておきます。
玉ねぎを薄くスライスします。
フライパンに油を入れ熱し、煙が出てひと呼吸おいたら玉ねぎを入れ
しんなりするくらいまで炒めます。
一旦炒めた玉ねぎをボウルに移してそのままのフライパンに更に油を足し、
再び煙が出てきたらカキを入れ中火で焼きます。
このときあまり何度もひっくり返さず(ポイント)
表2分、裏2分位焼いて軽く塩、コショウをします。
フライパンからカキを取り出し
出てきた汁はそのままにして、バターと豆乳を入れ、そこに玉ねぎを戻し
カレー粉、分量の塩を入れ混ぜながら弱火で炒めます。
そこにしょう油を入れ(ポイント)、次に同量の水で溶いた米粉を入れダマにならないように混ぜたら
先程のカキを戻し
少しだけフツフツとして、出来上がり!
今回使ったフライパンは、牡蠣を美味しく焼きたかったので少し厚手の2.3ミリ板厚タイプを使いました。フライパンはこちら
牡蠣カレーオリジナルバージョン
牡蠣を30個ほど炒め、軽く火が通ったら
フライパンからカキを取り出し
出てきた汁はそのままにして、バターとコーンスターチまたは小麦粉、そしてカレー粉に200cの牛乳と塩を入れ
適当な濃さになったら、さっき炒めた牡蠣を混ぜて出来上がり
引用:牡蠣礼讃より
材料
カキ 30個位
牛乳 200cc程
バター 大さじ3
カレー粉 大さじ1
塩 適量
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エンジェル・オン・ホースバック
牡蠣をベーコンで巻いた形が天使が馬に乗っている形に似ている事から、その名前になったそうです。エンジェル・オン・ホースバックですから、その名の通りです。
と言うことなので、そう思って見てみると・・・・いや、そう思って見てみましても、私にはなかなかそのようには見えないのです・・・・・・・、でも、
実はこの料理、見える、見えないとか、ここが天使の羽じゃない?って、料理を囲んで会話しながら食べることが、この料理の良いところなんじゃないかって事です。
そしてこの料理の特徴は、調味料を一切使わないことです。って事は、牡蠣の味、ベーコンの味だけで勝負ってことです。
つまりは、調理中”こうしたら美味しくなるんじゃないか””ここで塩を振った方がいいんじゃないか”と言う衝動を抑える事、言ってみれば、焼く以外なにもしないこと、これが出来るかってのが面白いところです。
”焼き加減と素材のみで勝負”の、このお料理をお楽しみください。
【材料】2人分
牡蠣 4個
ベーコン 4枚(カキが小ぶりなら2枚)
レモン 適量
今回はちょ~簡単です
しかも美味しい!!
牡蠣は優しく水洗いして水気を拭き取っておきます。
ベーコンは、牡蠣の上がエンジェルの羽、牡蠣の下が馬の後ろ姿ですから、上と下が丁度出るくらいの大きさを目指しますので、大きい時はそのまま1枚で
牡蠣がちょっと小ぶりなら半分にしておきます。
と言いながらも・・・・今回ベーコンちょっと大きかった・・・・
さあ、ベーコンにカキを乗せ、端からくるくると巻いて
楊枝でとめます。
フライパンに油を入れ火にかけ、煙が出てきたらひと呼吸おいて
カキを並べます。
牡蠣をいれたら、そこから中火から弱火にしてじっくり焼いて行きます。
途中面を変えながら全体で10分位じっくりと焼いて
牡蠣からじわじわと汁が出てきたら出来上がり。
そのままでも美味しいですが
お好みでレモンを掛けてどうぞ!
このお料理のポイントは塩、胡椒は一切せず、素材と”焼き”って所です。
●調理時間 15分
今回使ったフライパンは、板厚2.3ミリのじっくり焼くのが得意なフライパンです。フライパンはこちら
なんか出来上がりみると、やっぱり、「エンジェル・オン。ホースバック」の通り、エンジェルが馬に乗っているのを後ろから見た感じになってないですよね。反省として、また次の機会作りたいと思います。
追伸
インターネットで調べると、JFケネディやマリリンモンローも食べたような事も書いてありますが、でも、これパーティー料理で、アメリカ人も牡蠣好きだから、言ってみれば誰でも食べてた可能性があるから、そう言っているんじゃないの・・・・と、ちょっと斜めに思ったりしつつも、美味しいので「そうなんだ~~」と美味しく食べたいと思います。