重さについては、確かに小さいサイズの方が軽いので振りやすいですが、そうなるとフライパンが小さいので、お料理で使いやすいかと思うと、ちょっと考えてしまうと思います。
その場合、逆に「振り難さ」を考えると、振りやすさの意味が見えてきたりしますので、振り難さを考えてみたいと思います。
まず、重いから振り難いがあります。これを(1)とします。
食材がフライパンにくっつくから振り難いもあります。これは(2)とします。
フライパンが浅いからこぼれる。これも振り難い事なので(3)とします。
(1)の重いから振り難いは、軽くすることが有効な方法です。
質問の様にサイズを小さくするもそうですし、板厚が薄いタイプを選ぶのも有効ですが、持ち柄も考える事で重さを軽く感じる事もあります。
例えばビンやペットボトルの栓です。
この栓が開かない時、開ける道具は栓の上にかぶせて栓より大きくして、持ちやすく、または握りやすくしている道具がほとんどです。
何かをかぶせて、栓を大きくする事で開けられなかった栓が持ちやすくなり、結果開けることが出来る訳です。
今かっこ良いスリムなデザインのフライパンが多い中、うちのフライパンは持ち柄が太くなっていますが、これは、この効果を思って形にしているものです。
次に(2)の「食材がフライパンにくっつくから振り難い」ですが、この場合フライパンを振ってもフライパンの中の食材が微妙にくっついていますので食材が思うように動きません。
なので、もっと振らなければならない。だから振れるかが心配になるのだと思います。
ここで、このフライパンにくっつく事をいくつか考えてみると、一つは焼くことで食材が固まりくっつく事があります。お肉や玉子を焼いてくっつく事がこの代表例です。
もう一つは、食材から水分が出て、これがフライパンと食材の間に入り糊の様になって、くっついている様になります。道路にひっついているぬれ落ち葉の様な状況です。
最後は、タレなどに含まれている調味料がくっつきやすくしている、があります。
この「お肉や玉子を焼くとくっつく」や「水分がでてくっついている状況」は、私たちでお伝えしている「上手に使う2つのコツ」のうちの一つ。油を入れて煙が出てきたら食材を入れる事でかなり違った印象があると思います。
最後のタレの件は、最後に余熱を使うようにタレを入れると良いです。
もし、漬け込んであるような物でしたら、上手に使うコツで食材をフライパンにいれたらすぐに弱火にする。これでも違います。
こんな風に、コツを上手に使えば、大きなサイズのフライパンでも重さから振りにくさは、調理の実感から少ないと思います。
よかったらやってみて下さい。
最後の「フライパンが浅いからこぼれる」ですが、これは深さを持ったフライパンを選択すれば結構変わります。1cm違っても、意外に印象は違いますので、深目を選択してみて下さい。
重さを少なくするために、小さいサイズを選ぶのは確かに有効ですが、その他、重さを軽く感じさせる方法は意外にあります。
小さいサイズだとこぼれたり、調味料が全体に混ざらず、みたいな事になるので、希望のサイズを選んだうえで、フライパンを選ばれると良いと思います。