塩が料理を美味しくする「大根の浅漬」
塩っていろいろあるんですが、フライパン屋だから調理にも興味があって、今回いわゆるナトリウム塩と天然塩で料理を作ってみました、
今回は漬物です。大根の浅漬けです。凝ったものよりも、こういったものの方がシンプルで何か分かるんじゃないかと思ったんです。
左が自然塩で右がナトリウム塩です。
そして一時間後
見た目はかわりありません。食べてみるとナトリウム塩の方が若干柔らくなった感じがしました。
2時間後
水分の出方がナトリウム塩の方が、少し多い気がしましたが、気がしたくらいの差です。味は両方で変わないです。
3時間後
見た目はなんら変わりなしです。水分の出は、多少ナトリウム塩の方が多い気がしますけど、そんなに大差はないです。味は双方変わりありませんでした。あえて言うなら、食べ終わったあと自然塩の方が味がまろやかな余韻はありました。でも凄くあったわけではありません。大根の浅漬は塩が美味しくするとは、、、、、でも、後味は気に入ってます。
塩っていろいろあるんですが、今回使った自然塩については海水を煮つめてから塩を取り出したものです。
塩って一般に”塩分のとりすぎに注意”ってよく聞きますので、減塩醤油があったり、日頃から塩のとりすぎに注意して塩の量を減らした料理をこころがけましょうって話もよく聞く話です。
でも、夏や暑い時期は「水分と塩を摂って熱中症に注意しましょう」ってのも聞きます。
とりすぎに注意っていいながらも、しっかり摂らないといけないものでもあったりして正直わかりにくいんですよ。
それに江戸時代には塩抜きって刑があったそうですよ。
これ、2,3日経つと疲れがひどくなって、5日もすれば立つのも大変、一週間では命の危険もあるそうです。
よく疲れがたまってとか、疲れがぬけないってのも塩の使い方があるんじゃないの?って、こんなことからも感じることがあります。その原因例えば外食が多いとか・・・・
今回の浅漬実験で思ったのは、精製されたナトリウム塩を使っても、自然塩、天然塩を使っても味に大差なかったんです。
さらに言えば精製塩はサラサラして使いやすいし、管理もしやすい、味も均等で安定的。更に安価。
こうなると精製塩の方が、企業は使いやすいです。
一方天然塩自然塩は水分でべしゃべしゃになるし、味も一律じゃなく不安定です。価格だって色々。こうなると企業は使いにくい。しかもできるだけお買い求めやすい価格でとか、飲食なら家賃経費などを考えれば、なかなか使いにくくなります。
でも天然塩いわゆる自然塩は、栄養成分を見るとカルシウム、カリウム、マグネシウムが入っていて、塩分を排出するのに必要なカリウムのはいっています。
一方精製塩はそれがありませんから、やっぱり自然塩は体にとってもバランスが良いんじゃないかと思いますから、家庭料理なら、それが可能なんですよね。
やっぱり家庭料理の位置は重要なんじゃないかと・・・・
うちはフライパン屋なので調理に直結で、お客さんとお話を伺っても、この塩については、みなさん減塩がいいと思っている方と、そうじゃなくてという方で、実はいろいろいらっしゃる印象があります。でも、今回の浅漬からはこっちの方が!!!の様な大差はなかったですが、バランスがとれていることから自然塩がいいのでは、特に家庭ならそれも可能ですからね。
ちなみに、作業場では疲れた時疲れそうな時暑いときは、できるだけ塩分と水を摂るようにしています。もちろん自然塩。
さあ、本日これから作業に入ります。