脂身が美味しい豚生姜焼き
一人暮らしの経験ってありますか? いや、今も一人暮らしをしていると言う方もいらっしゃると思いますが、、、、、
ところで一人暮らしで初めて作った料理って覚えていますか?
私、はじめての一人暮らしは学生時代ですから、もう、何十年も経っているんです。でも、今でもその料理を覚えているんです。
その時何を作ったかと言うと、生姜焼きです。
生姜焼きって言うと、豚を使う事が多いんですが、私が作ったのは鶏の生姜焼き。 しかもササミの生姜焼きです。
これ、聞いて「おいしそう~~」って思う方って少ないと思うのですが、まったくその通りで、美味しくなったんです。
正直、美味しくないから今でも覚えていると言う事もありますが、そればかりじゃないんです。
と言うのは、このササミ、お肉屋さんで買ったんです。まあ、お肉をお肉屋さんで買うのは普通ですが、欲しい量を言って、ショーケースの反対側で取り分けてくれて、「ちょっとオーバーしますけどいいですか?」とか 「ちょっと足りないけどいい?」とか、そういう感じのお肉屋さんで買ったんです。
それまで買い物なんて、言われたものを買いに行く程度の事しか行ってませんでしたので、何かを作るためにお肉がどの位必要なのか、そんな買い物には全く慣れていないんですよね。
だから、どれくらい買ったら良いかが全くわからなかったので、とりあえず、前の人と同じ分量を買ったんです。
それが400g。
豚ロース400gとか、鶏でも鶏ムネ肉400gなら一人暮らしでも何とかなりそうですが、ササミ400gはさすがに多くてですね、、、、結果2日間ササミの生姜焼き、しかも、パサパサの生姜焼きを食べ続ける結果になったんです。
今となっては、それはそれで思い出なんですが、この時の教訓は今も活きていて、私がササミを買うときの量は、その時の思い出が基準になっているんです。
【材料】1人分
豚厚切りロース150g程(枚数にして4枚ほど)、大根1cmほど(輪きりで)
調味料:醤油大さじ1、酒大さじ半分、生姜おろし小さじ1、砂糖小さじ1/4程度
調理時間:20分位
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お肉も大根も、常温になるように前もって冷蔵庫から出して置きます(ポイント)。
次は、大根をおろしてクッキングペーパー等でこして、こした大根の絞り汁にお肉を漬けます。
お肉は、外側の脂身に2箇所ほど切り目を入れておくと焼きあがったとき、縮みが少なくなります。
それと今回、写真の都合上漉した汁に漬けましたが、きれいに漉さなくてオッケーですし、
むしろ一切漉さないで、おろした大根おろしにそのまま漬けてもオッケーです。
ここですこし漬け置きしたいので、この時間を利用して、その他のおかずやお味噌汁などを作ってしまいます。
時間が少し経ちましたらお肉を焼きます。
フライパンに油を入れて、加熱します。
油が伸びてきたら、フライパンを左右にして、油を底面全体に広げてください。
そこから更に加熱すると、フライパンから煙が出てきます。
そこから一度深呼吸したくらいに,漬けて置いたお肉をフライパンに広げて焼きます(ここ鉄のポイントです)。
この時お気づきだと思いますが、お肉を触るとこの時点で豚の脂が結構やわらかくなっていますから
これを焼けば、美味しくなる訳です。
さあ、フライパンからは「じゅ~~」と良い音がしていると思います。
そうしたら少し焼き目が付いたくらいに裏返し全体に8~9割ほど火が通った位に
準備していた調味料をいれ、お肉を返しながら焼き上げます。
後は調味料を煮上げると同時にお肉も焼き上げれば出来上がりです。
美味しかったら、あなたの十八番に加えてください。
(メールマガジン236号のレシピより)