おばさんは、毎年梅干を漬けます。
なので、「今年の梅は出来が良いのよ」とか、「今年の梅は小ぶりだったのよ」など、毎年教えてくれます。
これは、毎年漬けるからこそ、その違いが分かる事なので、梅干に関しては生き字引の様な存在です。
そして、食べるときに必ず「おばさんのは昔の味だから・・・」と言うのです。
今、口当たりの良い梅干は沢山あります。
昆布やかつお節を入れたり、中には蜂蜜などが入っているものもありおやつ感覚で食べられるものまであります。
それは、それで美味しいので良いと思いますし、梅干が苦手な人たちでも食べることのできものもあるので、意味もあります。
おばさんは「私のは・・・」と言うのは、それに比べたらおばさんの梅干は食べにくい、と言う事なんだと思うのですが、それはそれで良いじゃないですか。
美味しいとか、美味しくないとか、確かに「味」もありますが、お弁当に入れたり、お料理に使ったり、梅干しは、やっぱり梅干しであることも、私は良いとおもっています。
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