子供の頃、千葉から祖父と祖母が来ると、決まって「買い物に行ってくれる?」と乾物屋さんに買い物を頼まれました。
でも、乾物屋さんに買い物に行くと言っても、かつお節とか、こんぶを買いに行ったんではなくて、その乾物屋さんで売っていたイナゴの佃煮を買いに行っていたんです。
そして、その晩は食卓にイナゴの佃煮が並び、祖母が美味しそうにたべていたのを今でも覚えています。
最近、乾物屋さんを見る機会は少なくなりましたが、
それでも旅行先などで乾物屋さんを見つけると、「あっ、乾物屋さんだ!」と思い、決まって佃煮を売っているかどうかまで見てしまいます。
佃煮は乾物屋さんで売っている訳ではないのに、そんな事自分でも分かっているのに、今でも佃煮を探す癖が抜けません。
もう、何十年も前の事なのに、なんだかおかしいですよね。
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