お客さんとの会話でよく伺う言葉があります。手入れの方法です。
電話でお客さんとお話をする機会があります。
一つは手入れの方法です。
お手入れの方法と一口に言っても色々ですが今回は「使った後どうするか」についてです。
状況を踏まえて、ちょっと細かく説明します。
お料理をしたとします。
作った料理をお皿に移した状況です。
フライパンには調味量が残って、フライパンにこびり付いている状態です。
この場合、まだフライパンに予熱があると思います。
そのままフライパンを流し台に持っていき、水で流しながら擦り洗いをしてください。
擦るものは、ステンレスのタワシがおすすめです。
これ、なんでも良いかと言うと、そうではなくて、ステンレスがくるくるっとコイル状になったものです。
それと洗剤や研磨剤がついていないものです。
単なる”ステンレスタワシ”です。
これを使ってこすり洗いをします。
擦るときは、こびり付いているからと言って一点を集中してこすらず、フライパン全体に円を書くように擦ってください。
ここで頭の中に入れて頂きたいのが、この一回で落とさなきゃいけないって事を思わないで下さいって事です。
擦った後、表面にはまだ調理後の物が残っている事がありますが、無理せずに一旦擦るのを止めます。残った状態でもです。
そしてそのまま、再度火にかけます。
時間は10秒ほどで良いと思います。
そうしたら、また水を流しながら擦ります。
これで大方落ちていきます。もし落ちきれないようなら、再度お手数でも繰り返して見て下さい。
そうしたら、フライパンはまだ濡れていますので、この水を火にかけて飛ばしてあげます。
ここも10〜20秒ほどで良いです。フライパンの表面で、水がじゅ〜〜〜ってなってきたら、あとは予熱で水分は飛びます。
そうしたら、そのまま放置して温度が下がったらしまって下さい。
この後油を塗るべきか、と言うお話も伺いますが、塗ってもいいし、塗らなくても良いと思っています。
と言うのは、洗剤を使っていませんので、フライパンの表面にはそこそこ油が残っています。
これが結構錆を防いでくれます。
”ああ”して下さい。”こう”して下さい。とちょっと面倒って思う方もいらっしゃるかもしれません。
でも、ちょっとだけで良いのですが、フライパン側に立って見て頂くと、その理由がわかります。
ちょっと相手の立場に立って考えるとは、実際いつもみなさんがやられている事だと思います。
バックに入っている飴ちゃんを「お一つどうぞ」って、お友達に渡す感覚です。
「あら、ありがとう」なんて言われると、ちょっと距離が近くなった気がすると思います。
道具も同じで、そんな気持ちがあるとちょっと距離が短くなります。
と言っても。フライパンに飴を入れると、解けてこびり付くだけです。
これではエライことになります。いえ、エライことにはなりません。さっきの方法でやれば、それも落とすことが出来ます。
鉄フライパンを上手に使えるって、かっこいいと思っています。
鉄フライパン色々あります。
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