あじねフライパンブログ

 

鉄フライパンがこびりつかなくなるまで時間がかかるの?




鉄フライパンは育てるように使っていく道具って言われています。

この言葉どおりで、初めの使っている感覚よりも、ある程度たった時の方が使いやすい状況になっています。

これは、フライパンに油が馴染んできたから、と言うのもありますし、お料理に慣れたから、というのもあります。
この料理に慣れたと言うのは、実は色々な事が含まれていると思います。

例えば、調味料を入れるタイミングです。

美味しい味付けにするには、量もそうですが、いつ入れたら美味しい味付けになるのか、味が決まりやすいか、などです。


この経験値が、フライパンをこびり付かせなくする知恵だったりします。


それで、この”こびり付かせない”大きな要因がフライパンの温度です。特に鉄フライパンの場合は、これが大きなポイントになります。


で、この温度ですが、フライパンの温度を上げようと思うと、大概が強火、IHなら熱温度のレバーを高くすると思います。



しかしです。



実際フライパンの上では、加熱と同じ様に温度が上がっているかと言うとそうでもないのです。


例えば、うちで使っているガス台の一つは面白い癖があります。


ガス火は放射状に出ています。この放射状だけを見るとフライパンの底面は同じ様に温度が上がっている様に思いますが、実際測ってみると中心から右側ではなく左側の方が温度の上昇が早いのです。


これは、全く同じではありませんが、IHでも同じような事が起こっています。


実は加熱のレバーを高くしたからと言って、フライパンの底面は均一で上昇しているかと言えば、そうでもないのです。



こういう、使ってからこその経験値が皆さんの中にもあって、この能力が道具を上手に使う知恵になっています。

鉄フライパンの場合は、温度の上昇がこびりつきに関係していると言いましたが、このガス台の癖、IH器の癖で一部だけが温度が上がっている事を知れば、材料を入れた瞬間から「こびり付いた!!!」って事も少なくなります。


こう書きますと、「こんな事まで気を使わなきゃいけないのか、だったら面倒な道具だ」って思う方もいらっしゃると思いますが、実はそんなでもありませんし、皆さん既にその能力はお持ちなんです。


「それは?」と言うと、家族でも、会社の同僚でも、上司でも部下でも、親でも、ペットでも、「あれ、今日は元気ないな」とか「今日は気分良さそうだな」って、ちょっと気づく事ってあると思います。

他人への配慮と言うか、ちょっとした心遣いっていうか、そんないつもやっている”ちょっとの心配り”です。

そんな気持ちなら道具の癖も見抜く!!なんて鋭い話ではなく、自然と気がついてきます。


それを上手く使ってフライパンを使うと、やっぱり使えるものです。


テレビを覧ていたとします。急に電波の状態が悪くなったとかして写りが悪くなったとします。
そんな時、子供がムクって立って、テレビの後ろをバンバンと2回ほど叩いて戻って来るのを見たりします。
それを見ると「そんな事したら壊れちゃうよ」って思いますが、実際テレビはまたもとに戻って写り始めたりします。

マニアルなんてやらなくても、十分子供のほうが使いこなせたりしています。
なんでこんな事が出来るのかと言えば、普段からテレビと付き合っているので、癖を知っているわけです。


要はこんな感じです。こんな感じでフライパンと付き合うのも、こびりつきをなくす楽しい使い方でもあるり、結構有効な方法だと思います。

 

まとめ
温度上昇を知るとこびりつきは少なく出来ます。これ有効です。


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2018.7.17

 

 

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