軽いフライパンについて



板厚が厚くても、大きくなければ重くはなりにくい事、そして薄い板厚で作ると大きくても重くないフライパンが出来ることを書きました。


その流れで、軽くなくても軽く感じる物があるって所までが昨日でした。

今回は、柄の形状でも重さを感じない、感じないと言ったら言い過ぎですが、感じにくい物もあるという事を書きます。

で、何がそうかと言うと、柄が太いか細いかです。


細い場合、その細い部分に重さがかかってくるので、重さを感じやすくなります。
これが広いと、その広さ全体に重さがかかってくるので、重さが分散して感じにくくなります。


例えば買い物袋ですが、袋を握る部分が手の中で狭くなると、手に袋の柄が食い込みます。
でも、広いと食い込みません、

あれは、重さが集中しているか、分散しているかになっています。

それに対しての”持ちやすさ”は実感があると思います。


あと、素材も関係します。


素材によっては、滑りやすい、滑りにくいという事があります。

例えば、乾いた手でフライパンを握る場合はさほど差は感じませんが、調理は乾いた手で常に料理するとは限りません。

この時、素材が何でできているかでも、持った印象が違います。

これを例えるなら、プラスチックのまな板と木製のまな板です。


プラスチックは、白くて見た目には良いんです。

野菜などを切るときには手入れもしやすいので、多くの方に人気です。



でも、魚や肉の場合はちょっと違います。

魚には水分があります。肉には脂があります。


これらが、その素材をプラスチックのまな板で切る時に滑る原因になります。
だから、ちょっと切りにくかったりします。

何故かと言うと、固定されずに滑って動いてしまうからです。


一方、木製のまな板は、木が水分を吸収したり、木が水によって毛羽立つようになって、これを滑りにくくしてくれます。だから使いやすいんです。

うちのフライパンも木柄がありますが、これでも同じ様な事が起こります。


ただ、木は使っていくうちに痩せたりしますので、100%良いことばかりでもありません。

どれもそうですが、一長一短があります。



こんなちょっとしたことの積み重ねで、使う時の印象ってかわります。
その印象が、軽くなくても軽さを感じさせてくれたりもします。



フライパンの料理は振って作るものと、じっくり熱を通すものに分けることができます。

この特性にフライパンの個性を活かして作ってあげると、お料理は美味しいく、使い良さも違ってきます。


そんなフライパンをあなた様にお仕立てしています。
あじねフライパンホームページ

 

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2018.6.8

 

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