板厚について  ■フライパンの深さ(高さ)について  ■鍛造(たんぞう)について  ■電磁調理器の場合で

 

厚について

写真は1.0mm、1.2mm、1.6mm、2.3mmの板厚の違いです。

その差は0.何ミリから数ミリの違いで親指と人差し指で表現する事も難しい位のサイズですが、フライパンと言う形に出来上がった時には、振りやすさ、熱の通し方など、違う能力となります。

そして大きく変わるのが重さです。

板厚が薄いと軽く、板厚が厚くなるとずっしりとしたフライパンとなります。

板厚が薄目(板厚1.0mm、1.2mm)の軽いフライパンは”振る”作業や、”あおる”作業が楽になりますので、チャーハンや野菜炒めなどのフライパンをあおりながら作るお料理に使い易いものとなります。※IHをお使いの場合は1.6ミリがこのタイプになりますが、サイズによっては1kgを超えてきますので重さも感じ始めます。

板厚が厚目(2.3mm以上)のフライパンは、重いのですがじっくり熱を伝える事が出来る事からジューシーなハンバーグや、肉汁をしっかり閉じ込めた「サクッ」とした餃子焼きにお薦めです。

※ガス火のご使用で炒め、焼きなど全般的にお使いになる場合は、使い易さや、重さも比較的よく見るフライパンと大差ないので1.2mm板厚をお薦めしていますが、電磁調理器をご使用の場合は、電磁調理台と熱の性質から1.6mm以上のものをお薦めしています。

※フライパンとしての耐久性は、板厚が厚いものの方があります。

この違いをお料理に当てはめると、使い易さから生まれる味や、食感の仕上がりに差が出来るます。

これを可能にしているのがあじねフライパンの特性です。

 

 

フライパンの深さ(高さ)について

深さの違いを並べてみました。

手前から(28cmタイプで)標準、標準より1cm深いもの、そして奥が2cm深いものとなります。

深さをつけるつけないを考える場合は、主に振って使うフライパンにつけてあげると良いです。

チャーハン、野菜炒め、またマーボー豆腐にもこの深さは使い易いです。

フライパン製作としてフライパンに深さを持たせてあでる事で、炒める際食材がこぼれにくくなったり、揚げ物用としても使える形となりますが、フライパンの径は一番上の部分がその表示サイズとなる為、深さが深くなる程フライパンの底面が小さくなります。


またフライパンのサイズが小さく(22・24cm)、薄い板厚で作っている場合、フライパンになにも入れていない時座りの良くないタイプがあります。HPに記載がありますのでご参考ください。

 


 

 

■鍛造(たんぞう)について

 

表面には凹凸があります。

 

これは鍛造製法による鍛造跡です。

 

この凹凸感が魅力でもありますが、これはただそうなっているのではありません。この凹凸は、美味しいお料理には欠かせない熱伝導の良さを作り出しています。

(鍛造とは、たたいて成型する技法です。)また表面には細かい磨き跡があります。

焼き込みをすると高温錆が発生しますので、これを磨き落とした作業跡です。

 

この作業跡が、油なじみを更に良くし、こびり付き難くもしてくれます。

 

フライパン底面の中央部分は厚みを残しています。

金属は熱っすると熱膨張が必ず起こります。そこでこのフライパンは中央部分を厚くしています。

 

金属にはその材質が持っている性質が必ずあり、材質を無視しない物づくりに必要だと考えています。

 


■電磁調理器の場合で

 

電磁調理器(IH)の調理台は短時間で温度が上がると言う良い特性がありますが、あまりにも短時間過ぎる為調理台と接している部分は既に熱くなっているのに鍋縁はまだ手に触れる程にしかなっていないと言った状態が起こります。

 

鉄に限らずどの金属も熱による熱膨張が起こりますが、このような場合全体的に温まり、全体的に熱膨張しているのではなく、底面の熱くなった部分だけが膨張している為膨張の逃げ場がなくなってしまい、変形に至ってしまう事があります。

 

更にIHの調理台が平らなことから一般に市販されているフライパン等も接地面を平らに作っている為、熱膨張のゆがみが表れ易くなりがちです。

 

そこでこのフライパンでは、「熱膨張は必ず起こるもの」と始めから考え底面に”あそび”を作り、膨張も下ではなく出来るだけ上に熱膨張するようにしています。

 

ただその膨張については100%そのようになるとは限りません。

 

IH台に乗せた時中央の盛り上がり、または”あそび”を少し感じますが、不良品ではありませんのでご安心下さい。

 

(電磁調理器(IH)では1.6mm以上の板厚をお薦めしております。)

 

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